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2009 年度 実績報告書

造形実験装置による巡回式ワークショップ・プログラムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530920
研究機関横浜国立大学

研究代表者

大泉 義一  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90374751)

キーワードデザイン / 美術 / ワークショップ / 教育学 / 認知科学
研究概要

平成21年度においては,研究・実践体制を確立し,「アートラボ・ツール」創案に向けた基礎的理論枠組みを検討した。その上で,第1次「アートラボ・ツール」の創案・製作と調査実践を行い,その改善と拡充を図った。
1.基礎的理論枠組みの検討
ビクトル・ダミコの「美術教育装置」および「アート・キャラバン」における教育理念と高橋陽一の「反教化的教化」としてのワークショップ理論を相対化し,また原研哉,深澤直人らによるデザイン理論と実践を参照し,「アートラボ・ツール」創案の基本原理および要件を以下のように策定した。
I・基本原理
A・装置性…装置として高い堅牢性を有する
B・目的性…子どもの「五感」を刺激し「能動性」を発揮させる
C・造形性…造形として高いクオリティを有する
II・要件
A・装置性…(1)堅牢性,(2)イージーメンテナンス,(3)ハンディ,(4)セーフティ,(5)復旧可能性
B・目的性…(1)対象,(2)五感刺激,(3)能動性,(4)手ごたえ,(5)コミュニケーション
C・造形性…(1)形態美,(2)色彩美,(3)素材感,(4)丁寧な工作
2. 調査実践
NPO法人CANVAS,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)が主催する,子ども向けワークショップのイベント『ワークショップコレクション2009』にてワークショップを実践した。期間は,平成22年2月27日・28日の2日間で,イベント全体の参加者は延べ3万5千人,私たちのワークショップには,人数制限を設けたうえで約800人もの参加があった。会場には9台の「アートラボ・ツール」を設置し,ファシリテーターとして13名の学生メンバーが参画した。この実践を通して明らかになった改善要求をふまえて,次年度はさらに様々な場での実践を展開していく見通しである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「子どものデザイン」の教育的可能性に関する試論2010

    • 著者名/発表者名
      大泉義一
    • 雑誌名

      美術科教育学会誌『美術教育学』 31号

      ページ: 125-138

    • 査読あり
  • [図書] 「ワークショップずかん」第6回ワークショップコレクション公式カタログ2009

    • 著者名/発表者名
      大泉義一
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      CANVASしゅっぱん事業部
  • [備考]

    • URL

      http://www7b.biglobe.ne.jp/~oizumi-labo/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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