• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

小中学校の接続を意図した関数の活用力を育成するカリキュラムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530921
研究機関上越教育大学

研究代表者

布川 和彦  上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (60242468)

キーワード教育学 / 算数教育 / 数学教育 / 関数 / 数量関係 / 学習活動系列
研究概要

第2年次で浮き彫りにされた問題をさらに追求し、また中学校での接続を考えるために、第3年次においては、「関数」という数学的対象について理解を促す手立てを組み込んだ学習活動をデザインし、子どもの学習過程の記録・分析を行った。
数学的対象としての関数の理解については、従来の研究で関数の構造的把握を促すとされてきた、グラフの全体的特徴に注意を向ける活動を利用した。そうした活動を取り入れた小学校4年生と中学校1年生の授業を記録し、分析を行った。第1~2年次の知見をもとに場面との関連に配慮した課題提示をしたところ、4年生、中学校1年生のいずれにおいても、グラフの全体的な特徴に注意を向けた思考が無理なくでき、また共変的な捉え方と関数的な捉え方の双方についても自然に行われることが確認された。他方で、これらの思考が場面を離れて行われ、いわば関数的な理解がmodel-ofからmodel-forに移行する部分が自然には十分に展開されにくいが、その萌芽は小学校でも見られることも確認された。つまり、従来のような手続き的把握から構造的把握への直線的な移行というよりも、それら全てが素朴レベルで生じている状態から、より意図的な把握に移行するというモデルがカリキュラムの構成原理として必要であることが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 関数的内容の学習におけるきまりの関連づけと対象の構成(2)2012

    • 著者名/発表者名
      布川和彦
    • 雑誌名

      上越数学教育研究

      巻: 27 ページ: 1-12

    • URL

      http://www.juen.ac.jp/g_katei/nunokawa/kaita/JJME27.pdf

  • [学会発表] グラフの全体的特徴に関わる4年生の学習2011

    • 著者名/発表者名
      布川和彦
    • 学会等名
      日本数学教育学会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2011-11-13
  • [備考]

    • URL

      http://www.juen.ac.jp/g_katei/nunokawa/kaita/JJME27.pdf

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi