研究概要 |
平成22年度における本研究のうち,学術的・社会的貢献として意義ある成果は、以下の通りである。 (1)海外における「伝統的な言語文化」の追調査 Englandの小学における伝統的な言語文化に関連する学習指導の実態について追調査を行った。新政権下における新しい教育施策の動向を我が国の研究者としていち早く把握するとともに、変化する状況の中で一貫して行われている市民性教育・宗教教育・PSHEを取材し、伝統的な言語文化としてクリスマスの諸行事が教育課程にどう取り入れられているのかを実地調査した。 (2)[伝統的な言語文化]の系統性と抽出された構成概念の関連づけ 小学校「国語」から高等学校「国語総合」までの発達段階を縦軸に、平成21年度の研究成果として抽出された構成概念を横軸にして[伝統的な言語文化]の系統的指導における相関マトリックスを提示し、新指導要領の完全実施年度に先行して学会・研修会等で発信した。 (3)授業研究と学会発表 ・平成19~20年度に実施した現行教科書悉皆調査結果、関連文献等をもとに、国語教科書における基層文化概念について日本民俗学会で学会発表そ行った。 ・平成22年度中に小中学校を中心にのべ30校での研究授業指導・講演を行い、本研究の成果を学校関係者に還元した。 ・学習指導要領解説の記述にあたっても活用された。
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