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2011 年度 実績報告書

分解してもののしくみを知る理科学習

研究課題

研究課題/領域番号 21530929
研究機関京都教育大学

研究代表者

沖花 彰  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80115972)

研究分担者 安東 茂樹  京都教育大学, 教育学部, 教授 (40273817)
キーワード理科学習 / もののしくみ / 分解する / 思考力の育成
研究概要

身近なものを「分解してしくみを調べる」学習は,ものの中を開けてしくみを見るという点で生徒が新鮮味と興味関心をもち,理科が生活に結びついていることを実感すると同時に生徒に考える力を養うことができる。
ただ身近なものといってもその多くがブラックボックス化されており,簡単に分解できないものや分解できても複雑すぎてしくみがわからないものが多い。本研究ではそういった子どもたちに積極的にものを分解してしくみを調べ,考えさせる学習を開発する。もののしくみを調べる学習はものつくりの基本である。そのためには各学習段階で分解することが可能なもの,中を調べてしくみが理解できるものを選定して学習教材として取り入れることが重要である。
23年度は22年度までに作成した学習プログラム,「身近な楽器のしくみを知ろう」「IH調理器を分解しよう」について2中学校で3回,4高等学校で7回授業実践をした。授業実践した生徒の反応やアンケートからも,知的好奇心や探究心をもって科学的に調べる能力や態度を育てることや,理科を学ぶことの意義や有用性を実感する機会をもたせ,科学への関心を高めることに有効であったと言える。またIH調理器の学習については電磁誘導という生徒にとって理解しづらい分野であるが,多くの生徒が磁界や誘導電流がよくわかったと答えた。これらの授業実践については日本理科教育学会第61回全国大会(島根大学)および日本科学教育学会第35回年会(東京工業大学)で発表した。
報告書を作成するとともに理科教育学研究および物理教育に論文を投稿し受理されている。また学校教育での活用を図るため-HPに概要を掲載した。24年度以降についても授業実践は続ける予定で,すでに2高等学校での実践が確定している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] IH調理器を使った理科学習2012

    • 著者名/発表者名
      沖花彰
    • 雑誌名

      物理教育

      巻: Vol60, No2 ページ: 7-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鍵盤ハーモニカを分解しながら学ぶ理科学習2011

    • 著者名/発表者名
      沖花彰
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: Vol52, No2 ページ: 171-177

    • 査読あり
  • [学会発表] 分解してもののしくみを知る理科学習2011

    • 著者名/発表者名
      沖花彰
    • 学会等名
      日本科学教育学会第35回年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2011-08-23
  • [学会発表] IH調理器のしくみを探る学習~分解してもののしくみを知る理科学習~2011

    • 著者名/発表者名
      沖花彰
    • 学会等名
      日本理科教育学会第61回全国大会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      2011-08-20
  • [備考]

    • URL

      http://natsci.kyokyo-u.ac.jp/~okihana/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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