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2010 年度 実績報告書

地域のスケールに応じた地誌学習の課題発見内容とカリキュラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530931
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

吉水 裕也  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60367571)

キーワード社会科教育 / 地理教育 / 課題発見 / スケール / 地誌学習
研究概要

昨年度は,地理学の研究成果をもとにスケールの概念について,地図学的スケール,方法論的スケール,地理的スケールの三種に分類されるという知見と獲得した。今年度はそれらをもとに教科書が採用している地域スケールと問いの質との関係について分析作業を行うこととした。
そこで今年度は「地理的スケールの概念を用いて,異なったスケール間の関係性やスケール自体を重層的に,つまりマルチ・スケールで取り扱うことができるのか」および「マルチ・スケールのアプローチを用いた地誌学習の具体的な例を,身近な地域のスケールで開発することは可能か」に答えることを中核的なリサーチクエスチョンとして研究を行った。
その結果,地理的スケールの概念を用い,かつフードシステムの地理学的研究を援用することによって,異なったスケール関係を捉えることができる中学校社会科地理的分野「身近な地域」の単元開発を行うことができた。そして,その概要を人文地理学会特別例会で口頭発表した。また口頭発表した成果を核として,日本地理教育学会に論文を投稿し,掲載が決定された(2011年4月掲載)。さらに,2010年11月には,地域のスケールに応じた地誌学習について全国地理教育学会研究大会のシンポジウムにおいて口頭発表し,その内容を中核として古今書院発行の雑誌「地理」56-3号(2011年3月発行)によって報告した。
また,並行して,日本地誌学習の地方レベルの地域スケールについて,どのような質の知識を組み込もうとしているのかについて,分析を行ってきた。比較対象として,イギリスの中等地理教科書の知識を抽出する作業を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 科学的探究と空間的投影,そして地理的スケールの概念による考察2011

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 雑誌名

      地理

      巻: 56-3 ページ: 35-39

  • [学会発表] 科学的探究と空間的投影、そして地理的スケールの概念による考察 学習方法・学習活動の観点から2010

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 学会等名
      全国地理教育学会
    • 発表場所
      文京学院大学
    • 年月日
      2010-11-28
  • [学会発表] 「地理的スケール」の概念を用いたマルチ・スケール地理学習の開発-「身近な地域の調査『高知市春野地区』を題材に-2010

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 学会等名
      人文地理学会特別例会
    • 発表場所
      高知市立自由民権記念館
    • 年月日
      2010-06-05

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公開日: 2012-07-19  

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