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2012 年度 実績報告書

地域のスケールに応じた地誌学習の課題発見内容とカリキュラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530931
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

吉水 裕也  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60367571)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会科教育 / 地理教育 / 地誌学習 / スケール / 地理的スケール / 課題発見
研究概要

本研究は,中学校社会科地理的分野における地誌学習を中心に,地域のスケールに応じた学習内容を学習課題の発見,把握という視点から整理し,カリキュラム上の提案を行おうとするものである。地誌授業において,生徒が発見・把握すべき学習課題の内容構成を,特に「地域のスケール」を鍵概念として明らかにすることである。
ここで言う生徒が発見・把握すべき学習課題とは,小単元や一時間の授業を貫いて中核的に追究する問いという意味である。この学習課題は,生徒が自ら追究しようという意欲を持続させるものであると共に,内容教科である社会科・地歴科の性格ゆえ,教員によって計画的に配置されるべきものでもある。
世界地誌学習の場合は大陸規模の学習となり,日本地誌学習の場合は近畿や関東といった地方レベルのスケールで学習課題となる事象や概念を確定しようとするものであった。平成20年版中学校学習指導要領社会科地理的分野は,世界の地域構成,世界の諸地域,日本の地域構成,日本の諸地域,身近な地域とスケールを徐々にダウンさせながら学習するようにカリキュラムが構成されている。本研究では,特にスケール間の関係性を重視しながら,身近な地域を題材とした単元プランを開発した。
現代社会が確実性からリスク社会へと移行したと言われる中で,1つのスケールの地域が,他のスケールの地域の影響をどのように受けているのかということを地誌学習に組み込み,地域が形成されていく過程を,他の地域との関係性を捉える中で学習していくことの重要性を論じた。中学校社会科地理的分野が,世界地誌学習で州レベルの地域,日本地誌学習では地方レベルの地域を取り上げており,学習課題としてスケール間の関連性を意識させるものになっていない点を批判的に検討し,地誌学習における単元の学習課題はスケールの重層性を意識できるものを設定することの重要性を述べた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Multi-Scale Geography Lesson using the Concept of Geographical Scale: For Better Dynamic Geography Lesson2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroya Yoshimizu
    • 雑誌名

      The Journal of Social Studies Education

      巻: 2 ページ: 25-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域の形成プロセスを重層的に認識させる地理教育へ2012

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 雑誌名

      新地理

      巻: 60-1 ページ: 83-84

  • [雑誌論文] Trends in Japan's Geography Education: Focusing on the 1980s to the Present2012

    • 著者名/発表者名
      Katsuki TOIDA, Hiroya YOSHIMIZU, Hiromi IWAMOTO
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Human Geography

      巻: 64-6 ページ: 521-543

    • 査読あり
  • [学会発表] イングランドGCSE地理における評価枠組み-Edexcel社のGCSE用のワークブックの分析をとおして-

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 学会等名
      日本地理教育学会
    • 発表場所
      麗澤大学

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公開日: 2014-07-24  

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