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2009 年度 実績報告書

問題設定の活動を生かす数学教育の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530936
研究機関広島大学

研究代表者

今岡 光範  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20031817)

研究分担者 下村 哲  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (50294476)
キーワード問題設定 / 活動 / 数学教育 / 数学
研究概要

本研究の目的は,中等教育および教師教育における問題設定の活動を実行可能な方法で活性化し,数学教育の質の向上を図る方策を提案することである。今年度の主要な研究成果は次のとおりである。
1. 高校数学での問題設定に関して,高校教師の授業改善を図る研究の指導と合わせて研究を重ねた。特に,授業の導入に関する適切な問題設定のあり方を明確化した。研究成果は,来年度に学会発表を予定している。同時に,高校の新しい学習指導要領で導入される課題学習における問題設定の活動の有効性について,附属学校の教師の研究授業の助言指導を行い,今後,さらに検討を重ねていくことにした。
2. 問題設定に関わる教材開発を行い,論文発表した。一つは,空間格子の教材を用いた問題設定に関するものであり,もう一つは,コンピュータを活用した問題設定に関するものである。いずれも,全国数学教育学会誌に掲載された。
3. 海外の問題設定の研究に関して,研究代表者は,ルーマニアやアメリカの研究者との共同研究を行い,ギリシャで開かれたPMEの学会において,ワーキンググループでの発表者の一人として,「実行可能な問題設定のあり方」と題する研究発表を行った。
また,学会中に何人かの海外の研究者との研究交流を行い,問題設定の活動に関する研究情報も入手した。今後の研究において,これらの活動の成果が期待される。
4. 具体的な教材を用いた問題設定を考察するため,格子経路の数学性に関する研究を行った。その成果は,現在,専門誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 空間の格子の教材化に関する考察―空間図形教材の工夫の観点から―2009

    • 著者名/発表者名
      今岡光範・津島久美
    • 雑誌名

      全国数学教育学会誌数学教育学研究 15・2

      ページ: 129-136

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンピュータを活用した数学の問題作り(V)―作成された問題の考察を中心にして―2009

    • 著者名/発表者名
      下村哲・今岡光範
    • 雑誌名

      全国数学教育学会誌数学教育学研究 15・2

      ページ: 137-146

    • 査読あり
  • [学会発表] コンピュータを活用した数学的モデリング(III)2010

    • 著者名/発表者名
      下村哲
    • 学会等名
      全国数学教育学会
    • 発表場所
      大分市
    • 年月日
      2010-01-23
  • [学会発表] Feasible Problem Posing Activity2009

    • 著者名/発表者名
      今岡光範
    • 学会等名
      Psychology of Mathematics Education
    • 発表場所
      テッサロニキ市(ギリシャ)
    • 年月日
      2009-07-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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