研究課題
基盤研究(C)
戦後検定教科書は、文部省の検定とGHQ/CIEの検閲によって始まった。後者の検閲は、ことさら厳しかった。「合格、修正合格、不合格」の三者によって行われた。「母が子どもに嘘つきと言う」、「子どもたちが互いに嘘つきと言い合う」、「少年が塀に落書きする」など、「いじめや虐待、暴力や誹謗中傷の阻止、反社会的道徳の戒めなどの観点から行われ、その主眼は民主的・平和的人間の育成にあった。戦後国語教科書の民主化は、こうして実現した。
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広島大学教育学研 究科紀要第二部第61号
ページ: 93-102