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2009 年度 実績報告書

中等国語科における論証を軸とした表現・理解力の学習と発達に関する実証・実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530938
研究機関広島大学

研究代表者

間瀬 茂夫  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (90274274)

研究分担者 守田 庸一  三重大学, 教育学部, 准教授 (60325305)
キーワード説明的文章 / 文章理解 / 文章生成 / 論証 / 推論 / 協同
研究概要

本研究は,中等教育段階を対象とし,学習者への実態調査と先駆的な授業実践の授業観察を通して,表現と理解の能力関連を計る関連型国語学力および授業モデルを構築し,学習者の学力形成と教師の授業改善に対するモデルの有効性を検証することを全体の目的とする。本年度は次のような成果が得られた。
1) 論理的文章の読みにおける論証の理解能力と,音声および文字による表現能力(状況的能力)の発達的な関連を明らかにするという研究課題に対し,附属学校に勤務する研究協力者が昨年度行った中学校3年生を対象とした授業において得られた,小集団の話し合いによる暗黙の理由づけを読み取る過程の録音データの分析を行った。筆者の推論に関して,学習者自身の経験からの類推の過程と,主張と反論および再反論によって合意が形成される過程において,論証の理解が成立する様子が明らかとなった。
2) 学習者の発達をふまえた関連型国語学力および授業モデルの構築と有効性の検証を行うという研究課題に対し,上記研究協力者との協同により,実験的な授業を設計し,授業の実施・観察を行った。複数の説明的文章による教材編成を行い,授業単元を設計し,。実験的な授業を実施し,授業観察を行った。比べ読みによる論証方法の違いの理解と小グループによる話し合いにおける表出という授業モデルを仮に構築するとともに,現在得られたデータを分析中である。
3) 我が国をはじめ,各国における学力調査が基づく言語能力モデルに関する資料を収集・分析し,理論的な検討を行うという課題に対し,科学哲学に範囲を広げた論証にかんする理論的な検討を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 説明的文章の読みにおける論証理解の協同性2010

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      国語教育研究 51

      ページ: 56-65

  • [雑誌論文] 説明的文章の読みにおける「論理」の再検討2009

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要 58

      ページ: 103-111

  • [雑誌論文] 小学生の話し合い能力に関する実践的研究-中学年を対象とした実験授業を通して-2009

    • 著者名/発表者名
      住田勝・守田庸
    • 雑誌名

      野地潤家先生卒寿記念論文集(大阪国語教育研究会編)

      ページ: 160-179

  • [学会発表] 説明的文章の読みにおける論証理解の協同性2009

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 学会等名
      第50回広島大学教育学部国語教育学会
    • 発表場所
      広島大学教育学部
    • 年月日
      2009-08-11
  • [学会発表] 小グループの話し合いにおける説明的文章の推論的読みに関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫・宮本浩治
    • 学会等名
      第116回全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      秋佃大学教育学部
    • 年月日
      2009-05-31
  • [図書] 文学の授業づくりハンドブック-授業実践史をふまえて- 第3巻 小学校・高学年編/単元学習編2010

    • 著者名/発表者名
      守田庸一, 他
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      渓水社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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