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2010 年度 実績報告書

「読解力」育成のための足場づくりに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530939
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90210533)

キーワード読むこと / 理解 / 絵本 / ポストモダン絵本 / 国語科 / 読書
研究概要

国内外の国語教育学及び読者反応研究関連の文献をもとにして、幼児期から青年期初期の読者反応を捉えるための理論的・仮説的枠組みを検討し、その成果を学会等で発表した。とくに絵本に対する読者反応研究文献の分析・検討をおこなった。「ポストモダン絵本論からみた文学教育の可能性」(第118回全国大学国語教育学会東京大会)「ことばの力を育てる絵本と国語教育-絵本は、子どもが読者となるのを、どのように励ますのか-」(第119回全国大学国語教育学会鳴門大会)がそれである。米国他のリテラシー教育における絵本の活用の実際を詳細に検討し、「読解力」育成の足場づくりのための知見を得ることができた。(1)あらゆるテクストが意図的に組み立てられていることの理解、(2)テクストの多様な表象形式の理解、(3)社会とテクノロジーの変化がテクストの表象形式を変化させることの理解、(4)テクスト受容に複数の方法があることの理解、(5)テクストに多様な意味があることや、どのような読者に向けてどのように組み立てられているのか、またそれはなぜかということの理解、などといった、今日求められている多様な「理解」の力が、絵本テクストを用いた教育的働きかけによって育成可能であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ポストモダン絵本論からみた文学教育の可能性2011

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語教育研究(広島大学国語教育会)

      巻: 52 ページ: 72-93

  • [雑誌論文] 絵本は、子どもが読者となることを、どのように励ますのか2011

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語科教育(全国大学国語教育学会)

      巻: 69(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 長編小説を核としたリテラシー教育2010

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢国語教育学(広島大学国語文化教育学講座)

      巻: 復刊1 ページ: 88-100

    • 査読あり
  • [学会発表] ポストモダン絵本論からみた文学教育の可能性2010

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      第118回全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2010-05-11
  • [図書] 充実した読解力養成のために2011

    • 著者名/発表者名
      山元隆春、松本修、竹村信治
    • 総ページ数
      24
    • 出版者
      学校図書株式会社

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公開日: 2012-07-19  

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