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2011 年度 実績報告書

「読解力」育成のための足場づくりに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530939
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90210533)

キーワード読解力 / 理解方略 / 読者反応 / 読むことの指導 / 絵本 / ブッククラブ
研究概要

平成22年度までの研究で取り組んだ国内外の国語教育学及び読者反応研究関連の文献等の分析をふまえながら、「読解力」育成のための足場づくりについての理論的・仮設的枠組みを構築することができた。また、若干の授業記録等の分析に基づいて、その理論と仮説を検証した。また、『「読解力」育成のための足場づくりに関する基礎的研究』というタイトルでA4版178頁の報告書を作成した。この報告書のなかに、3年間の研究の成果として、「読解力」育成のための理論をおもに読者反応研究の成果や交流理論に学びながら構築し、絵本やポストモダン絵本などの視覚的素材をもとにした「読解力」育成のための学習開発論を展開した。さらに、米国の理解方略指導論やブッククラブ実践やリーディング・ワークショップ実践に学びながら「読解力」の足場づくりとしての理解方略指導のあり方を探り、さらに多様な学習ニーズに応じて「読解力」を育成するための支援策を提言した。リテラシー教育における「コーチング」の必要性の問題、文学ワークショップを通して、「読むことの指導」をどのように教えるのかということについての見通しを示し、「読むこと」の力を育てるための発達支援を行うための枠組みを描いた。この報告書に、本研究で築いた理論的・仮設的な枠組みが反映されている。なお、課題として、これらの理論的・仮設的な枠組みを、実際に学校現場で検証して、「読解力」育成の方略としての有効性をさらに検討していく必要がある。今後の課題としたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 文学の教え・学びをどのように教えるか2011

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢国語教育学

      巻: 復刊2(通巻7) ページ: 61-79

  • [学会発表] 理解するとはどういうことなのか2011

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      第120回全国大学国語教育学会京都大会
    • 発表場所
      京都教育大学
    • 年月日
      20110500
  • [図書] 文学が教育にできること-「読むこと」の秘鑰2012

    • 著者名/発表者名
      田中実・須貝千里共編著
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      教育出版
  • [図書] 「読解力」育成のための足場づくりに関する基礎的研究(成果報告書)2012

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      私家版

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公開日: 2013-06-26  

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