研究課題/領域番号 |
21530947
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
金子 宜正 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (20263965)
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キーワード | ヨハネス・イッテン / バウハウス / イッテン・シューレ / 美術教育 / イッテン日記 / 国際情報交換 / ドイツ:スイス |
研究概要 |
ヨハネス・イッテンの東西思想探究にかかわる資料の解読を進めるとともに、イッテンの教え子やイッテンとかかわりのあった人物、イッテンが探究していた思想等にかかわる研究調査・資料収集を国内外で行った。 これまで国際会議やドイツの研究書籍への論文執筆などを通して、現地の研究者と最新の研究動向について意見を交わし、研究上の調査の幅が広がっている。本研究調査の過程で、イッテンの教え子やイッテンと交流のあった人物等にかかわる資料の所在を見つけることができ、研究調査・資料収集を進めることができた。イッテンの教え子やイッテンと交流のあった人物の関係資料からは、イッテンの芸術観・教育観が窺えるとともに、イッテンの芸術教育を教え子などがどのように継承し、発展させていったかを読み取ることができる。2012年2月~3月にかけての海外調査の過程では、イッテンの教え子に関わる資料の所在を、また新たに見つけることができた。また、ベルリンのバウハウス資料館等の研究者と研究上の意見交換を継続的に進め、2009年にドイツで出版された研究書籍"Esoterik am Bauhaus" [Shnell & Steiner出版社]に掲載された拙稿"Johannes Itten and Zen"の研究内容や最新の研究動向について、現地の研究者と意見交換を行った。 当時イッテンカミ探究を深めていた思想や考え方にかかわる原資料をもとに、イッテンの芸術教育における理論的基盤となった思想的背景の一端を明らかにし、彼の芸術教育実践とのかかわりを解き明かすための研究を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究を進める中で、イッテンの教え子やイッテンとかかわりのあった人物などに関わる資料の所在が新たに判明しており、本研究を進める上で重要な研究調査・資料収集が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
イッテンの教え子やイッテンとかかわりのあった人物、イッテンが探究していた思想等に関わる研究調査・資料収集及び関係者への聞き取り調査を行う。イッテンの東西の思想探究にかかわる記述についての解読・分析を更に進め、イッテンの芸衛教育実践にかかわる思想的な背景の一端と彼の教育実践との繋がりを明らかにしていく予定である。
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