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2012 年度 実績報告書

ヨハネス・イッテンの芸術教育における理論的基盤と教育実践との連関

研究課題

研究課題/領域番号 21530947
研究機関高知大学

研究代表者

金子 宜正  高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (20263965)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードヨハネス・イッテン / バウハウス / イッテン・シューレ / 美術教育 / イッテン日記 / 国際情報交換 / スイス:ドイツ
研究概要

昨年度の海外調査の過程で新たに所在が判明した資料の現地調査を行うとともに、ヨハネス・イッテンの東西思想探究にかかわる手書き資料などの解読を進めた。イッテンが老子の思想を重視していたことはよく知られるが、イッテンの手書きの日記帳には、老子以外にも東洋の思想探究に熱心に取り組んでいたことを示す記述があった。また、古代エジプトのヒエログリフ、仏教の聖典に使われるパーリ語などにかかわる記述や、森羅万象・自然・芸術の中にみられる調和についての著述などへの関心が窺えた。イッテンの教育活動には、多方面にわたる彼の探究の一端が活かされていた。
イッテンは芸術教育において、明暗、長短、大小、強弱、静動など様々なコントラストの研究を重要と考えていた。これに関連して、私がかつて実践した教育研究の成果から、教育プロセスに対比的な考え方や対極的な概念を活かすことは、創作や表現の手がかりとなり、教育上の効果が認められることを明らかにした。
2012年11月にスイスのベルン美術館における“Itten-Klee. Kosmos Farbe(イッテン-クレー 色彩宇宙)”展覧会の学術関連行事として開催された学術シンポジウム“Der Entdeckung der Farbe(色彩の発見)”に出席し、ドイツ及びスイスの研究者たちと研究上の意見交換をした。同展覧会に際して出版された図録Hrsg. von Christoph Wagner, Monika Schäfer u.a., Itten-Klee. Kosmos Farbe, Verlag Schnell&Steiner,2012の文献一覧に研究代表者の論文が紹介された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 『子どもの心に語りかける表現教育』執筆箇所題目:「図画工作・美術の教育プロセスに対比や対極的な思考を活用することについて」(3部10章)口絵10頁、本文126-136頁、「発想やアイデアを引き出し自己表現力を高める教育プロセスについて」(4部13章)口絵15頁、本文162-172頁2012

    • 著者名/発表者名
      (編著鈴木幹雄・長谷川哲哉) 金子宜正[分担執筆]
    • 総ページ数
      全214頁中 126-136頁、162-172頁及び口絵10頁、15頁
    • 出版者
      あいり出版

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公開日: 2014-07-24  

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