• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

複式学級における算数科学習指導デザインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530956
研究機関熊本大学

研究代表者

佐々 祐之  熊本大学, 教育学部, 准教授 (30315387)

キーワード複式学級 / 算数科 / 本質的学習環境 / 操作的証明
研究概要

本年度は,熊本県内,鹿児島県離島地域の複式学級を指導する小学校教員に対する聞き取り調査を行い,複式学級における算数科学習指導の現状と改善の方向性を見出すための資料収集を行った。また,複式学級における算数科学習指導デザインのための基礎理論として用いている本質的学習環境の理論について,特に操作的証明(Operative proof)に焦点を当てて研究を進めるとともに,具体的な授業デザインのための児童の実態調査として,おはじきと位取り表を用いた操作的証明に関する臨床的インタビューを行い,児童の反応を分析した。
複式学級を指導する小学校教員に対する調査は,熊本県阿蘇地域と鹿児島県喜界町の小学校において行い,複式学級における算数科の学習指導を視察するとともに,複式学級における算数科の学習指導において具体的に困難を感じている点等について,意見を聞くことができた。その結果,複式学級における算数科学習指導のスタイルは,地域や教員の経験等によって大きく異なること,また,共通して困難に感じていることは,間接指導時に行う練習や学習活動への手立てであることが明らかとなった。
また,学習指導デザインにおいて用いる操作的証明に関しては,おはじきと位取り表を用いた操作的証明への適応可能性を調査するため,熊本市内の小学校5年生の児童を対象に,臨床的インタビュー調査を行い,学習環境デザインへの示唆を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 数学教育における「操作的証明(Operative proof)」に関する研究~おはじきと位取り表を用いた操作的証明を例として~2010

    • 著者名/発表者名
      佐々祐之, 山本信也
    • 雑誌名

      全国数学教育学会誌 数学教育学研究

      巻: 第16巻第2号 ページ: 11-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 数学教育における操作的証明(Operative proof)に関する研究(II)~おはじきと位取り表の操作に関する臨床的インタビューを通して~2011

    • 著者名/発表者名
      佐々祐之
    • 学会等名
      全国数学教育学会第33回研究発表会
    • 発表場所
      愛媛大学教育学部
    • 年月日
      2011-01-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi