本研究は、木材加工に対してレディネスの異なる中学生を対象に、木材加工におけるストレス反応を明らかにする目的で行った。実験では、簡単な木製品を製作させ、その作業前後のストレス反応を測定した。この測定は、口腔内の舌下より採取された唾液アミラーゼを指標としたストレス活性で判定した。そして、中学生のレディネスの違いによって2群(好き-得意、嫌い-苦手)を抽出し、それぞれのストレス反応を比較検討した。その結果、木材加工を「好き-得意」とする群は、ストレス低減効果が有意に認められたのに対し、「嫌い-苦手」とする群では、明らかなストレス低減効果は認められなかった。
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