研究概要 |
音楽実技調査(課題は連続する3つの音高に限定された聴奏と視奏)と音楽練習とを併行して実施した。特に,音高に関する音楽能力が低い14名に注目した。調査や練習における彼らの変容をより的確にとらえるために「聴奏・視奏システム」を開発した。彼らの変容から,音高の同定・再生に必要な心の働きに関する次の3点を推察した。彼らは, (1)音高の記憶機能が正常に作動していない。(2)誤った聴奏をした直後から,音高に関する心の働き全体がしばらく混乱する。(3)音楽能力が向上するとき, 3つの音高の違いを相対的に把握し始める。
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