研究課題/領域番号 |
21530974
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
猪井 新一 茨城大学, 教育学部, 教授 (80254887)
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研究分担者 |
斎藤 英敏 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20318695)
竝木 崇康 茨城大学, 教育学部, 教授 (90106740)
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キーワード | 小学校外国語活動 / 英語コミュニケーション / 教員研修 / 日本語活動 / 負担感 / 英譜の好き嫌い / 苦手意識 |
研究概要 |
茨城県内の小学校教員168名に外国語活動に関するアンケート調査を実施し、主に外国語活動における負担感及び英語の好き嫌いの項目への回答に着目し分析を行った。その結果、半数以上の教員が外国語活動をすることに負担感を感じており、さらに、負担感と英語の好き嫌いの両者には相関関係があることが分かった。負担感の理由としては、教員自身の英語力に関するものと、外国語活動の準備に関するものが大多数であった。英語嫌いの理由としては、英語に対する苦手意識と英語の発音・会話ができないことが8割以上を占めた。小学校教員が外国語活動を行うには、まず教員自らが、コミュニケーションを含めて、外国語活動の楽しさを体験することが必須であり、そのための「体験型」教員研修が重要であることが裏付けされた。また、英語嫌いの原因となっている英語に対する苦手意識や嫌悪感は、長期間にわたる英語学習を通して体験的に蓄積されたものであるから、短期間の研修によって、そのすべてを取り除くことは困難である。そのような教員に対応するために、教員研修は日本語など英語以外の言語を扱う活動も含める必要がある。 本研究で開発した日本語を活用した活動は、日本語を組み合わせて複合語を作る活動、「~時計」「~袋」という表現を機能的に分類する活動、片仮名の語源を調べる活動、あいまい文の複数の意味を見つける活動の計4つである。この4つの活動を教員免許状更新講習会で実施したが、英語を扱った活動と比べる、受講生の評価が若干低かった。一層の改善が必要である。
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