研究課題/領域番号 |
21530974
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
猪井 新一 茨城大学, 教育学部, 教授 (80254887)
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研究分担者 |
斎藤 英敏 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20318695)
竝木 崇康 茨城大学, 教育学部, 教授 (90106740)
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キーワード | 外国語活動 / 教員免許状更新講習 / 外来語 / コミュニケーション / 母語への気づき |
研究概要 |
平成23年度は日本語を利用した5つの言語活動(4つの漢宇を利用した活動と1つの外来語活動)を開発した。平成23年度の茨城大学教員免許状更新講習(8月及び12月)の中で、日本語を利用した2つの言語活動を実施した。1例は「海」に一文字追加して、海の生き物を表す漢字を作成し(例、「海老」)、その後、英語(shrimp)に結び付ける活動である。もう1例は、中国語の外来語活動である(「的士」=タクシー)。受講者からの5点満点のアンケー評価では、前者は4.35、後者は4.0の平均値となった。8割程度の満足度ということができる。 今年度は研究の最終年度であるため、研究総括も行った。全期間では、日本語を利用した言語活動を15例開発し、その内8例を茨城大学教員免許状更新講習会で実施した。延べ178名の受講生から得られたアンケートへの回答も分析をした。受講生の中には小学校教員のみならず、中学校、高校の教員も数多くみられ、小学校外国語活動への関心の高さを示していることがわかった。免許状更新講座の内容に関しては、受講生から総じて高い評価を得られた。日本語活動に対する受講者からのアンケート評価は、5点満点で3.75~4.60の平均値を得た。しかし、講習会で実施した他の活動(外国語活動に関する講義、英語コミュニケーション活動、ゲーム性のある活動)のアンケート評価値が概ね4.5以上であることを考慮すると、日本語活動に対する評価値はさほど高くはない。日本語活動は母語への気づきを促すには適しているが、コミュニケーション活動としては英語を利用した活動の方がよりふさわしいと思われる 外国語活動の目標として母語への気づきを促すためには、日本語活動はどうしても必要である。日本語活動は英語活動だけでは達成することができない部分を補う役割をもっている。日本語活動をより満足度の高いものにする方法として、カタカナ英語、和製英語、外来語等を通して、日本語と英語を結びつけることが考えられる。もっと国語教育と外国語活動の連携が必要と思われる。
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