研究概要 |
1.教科内容に基づく食育の基礎・基本項目の提示: 新学習指導要領下で理科・社会科で学習される食にかかわる内容を抽出し整理し,食育基本法,新学習指導要領に示された食育の基本事項との関連を示した。また,小学校から高等学校までの家庭科の内容と食育との関連性を整理した。 2.実態調査によるデータベースの構築と効果的な食育実践のあり方の明示: 昨年度に引き続き,兵庫県の研究指定校を中心に学校研究紀要を集め、記載された食育単元の内容を示すキーワード別に分類し、どのような実践が多く行われているかを調べ,平成17年・18年と平成20年・21年の実践を比較した。3年の違いにもかかわらず,実践されている内容や方法はほとんど変化なく,兵庫県の研究指定校における食育実践のあり方は,一定の形で定着してきていることがわかった。また,研究指定校へのアンケートを実施し,学校における食育の成果・実践に際しての問題点等を整理した。 データベースについては,昨年度,キーワードで検索できるようなシステムを兵庫県教育委員会の食育に関するホームページ上にアップし、試験運用を開始したが,システムのトラブルがあったため一旦停止し,トラブル回避のためのシステムの構築に努め,改めて試験運用にまでこぎつける目処がついた。 3.食育実践モデルの提示: 小学校一学年から六学年までの食育のねらいを整理し,各教科,総合学習,学級活動を組み合わせた年間指導計画の形で,食育実践モデルの試案を作成した。
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