研究概要 |
本研究は,現場教師のもつ「いじめ対応方略」などの課題や実態を明らかにし,それを最適化する「対応方略に関する研修プログラム」の開発を行った。まず,関西・中四国地域の教育委員会担当者対象に面接調査を行い,その後,教員研修を主管する都道府県・政令市・中核市教育委員会を対象に質問紙調査を実施し,いじめ対応研修の実態の把握を行った。ここでは,いじめ推認といじめ研修の実施と関連性があり,予防よりも対処を重点とした研修が実施されていることが分かった。以上の調査結果をもとに,教師の経験知と研究者の知見とをマッチングさせる研修教材(DVD及びWeb)を開発し,いくつかの教委主催の研修会で試行した。その結果,映像教材や比較教材が有効であり,それを実態にあわせて実施することが特に効果的であった。
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