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2009 年度 実績報告書

理科教員(地学分野)の指導力向上プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530990
研究機関熊本大学

研究代表者

田中 均  熊本大学, 教育学部, 教授 (80117043)

キーワード地域地質教材開発 / 断層教材 / 褶曲教材 / 人吉盆地 / 天草地域
研究概要

最近,子ども達の理科離れが話題になっているが,これには小中学校理科教員の自然体験および自然認識不足のため自ら教材開発することなしにマニュアル化した理科授業を行っているためと考えられる.また,小中学校の理科教員から子どもたちを地層観察するために露頭に連れて行っても,そこで何を観察させて,何を指導してよいか分からないという意見が寄せられている.そのため地質分野においては,地域地質教材開発のための野外地質巡検コースを複数設定し,小中学校理科教員の地質学的素養や指導力を高める内容にするとともに"総合的学習の時間"や"選択理科"で活用できるプログラムを作成することを目的とする.
本年度は,断層の教材化に務め,横ずれ断層の発生機構を解説するモデルを開発し論文化するとともに摺曲構造に関する学会発表を行なった。これらの地質教材開発モデルや摺曲構造の理解および解釈については、多くの小中学校教員にとって授業で役に立つ情報であるとともに教員自身の地学教育の指導力向上に役に立つ内容であったとコメントを頂いている。今後は、化石教材、堆積構造等をその地域の形成史と組み合わせて順次教材化して理科教員(地学分野)の指導力向上に向けてのプログラム開発実施していく予定である。さらに、人吉盆地周辺や天草地域の椚島周辺や佐伊津周辺において野外巡検コースを幾つか設定して,そのコースでは,何を観察させて,何を指導するのか等の理科教員のための指導書をさらに充実させる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 横ずれ断層の教材化 -理論と実際-2010

    • 著者名/発表者名
      田中均, 坂口静摩, 薬師寺光, 本多栄喜, 村本雄一郎
    • 雑誌名

      熊大教育実践研究

      ページ: 85-90

  • [学会発表] 横ずれ断層の教材化 -断層のモデル化と実際-2009

    • 著者名/発表者名
      坂口静摩・薬師寺光・田中均・本多栄喜
    • 学会等名
      日本理科教育学会九州支部大会
    • 発表場所
      大分大学(大分)
    • 年月日
      2009-05-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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