研究課題/領域番号 |
21530992
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
里井 洋一 琉球大学, 教育学部, 教授 (50215761)
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研究分担者 |
山口 剛史 琉球大学, 教育学部, 准教授 (20381197)
加藤 好一 琉球大学, 教育学部, 教授 (50548279)
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キーワード | へき地教育 / 実践的カリキュラム / 教育実習 / ガイド学習 / 学びあい / 共同研究 |
研究概要 |
本研究は、「へき地教育」に関する、.より実践的な教育カリキュフムを開発するための研究である。具体的には、西表島にへき地教育実習のための拠点をつぐるととによって、一定期間学生が西表島に滞在し、一定め単位を取得する滞在型のカリキュラムを開発することをめざす。 この研究目標を受けて、三年目は中間報告書にもちれた教材をもとに、具体的な教育実習を実施するための授業構想を準備し滞在型僻地実習を具体的に西表島の三校で実施した。以下実施の具体像は船浦中を事例に以下説明をする。 実施するにあたって、昨年度作成した『西表島仲村貞子ガイド学習実践の継承-船浦中「学びあい」のカリキュラム』に基づき、船浦中学校の職員とともに研修会を行い、数学・社会・英語・音楽という教科だけでなく・特設授業である平和教育に及ぶ教師間の学びあいを、ワークショップをとおして学ぶことによって、蓄積されてきた知見を受け継ぐという試みをおこなった。この研修の成果は、事前に『西表島仲村貞子ガイド学習実践の継承-船浦中「学びあい」のカリュラム』を学んでいる実習生との共通認識をはぐくむことにつながり、学生に対する意味ある指導をしていただくことができた。 また、船浦中学校の研修会で昨年度に引き続き共同で授業づくりを行い、授業記録を作ってきた。授業記録は理科・数学・国語という昨年できなかった教科に及んでいる。この研修の中での教師間の学びあいそして子どもの学びの記録が僻地教育実習のための基盤の一つにもつながった。 10月、学生4人が船浦中学校で僻地教育実習を行い、同時に琉球大学西表実験所宿泊棟を利用して実習を振り返るという授業を行い、実習をより効果あるものにするごとを可能とした。 このような、僻地教育実習は6月に船浮小学校、10月に白浜小学校でも行われ、特に10月には小中学校との連携をはかる試みが行われた。その報告書は24年度に作成する予定である。残念ながら前年度収集しのこしたガイド学習「仲村貞子先生の授業音声」を授業記録にするという試みは、仲村貞子先生体調不良のため24年度への課題となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1)西表島にへき地教育実習のための拠点を、学校と信頼関係によって作り出すことができた。 (2)西表における僻地教育史を学生が学ぶだけでなく現地の教員が学ぶ「『西表島仲村貞子ガイド学習実践の継承-船浦中「学びあい」のカリキュラム』」教材を作ることが成功した。 (3)実際に僻地教育実習を行い、(2)を実践に移すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
実際の僻地教育実習の成果と課題を抽出することと、西表における僻地教育史の嚆矢である「仲村貞子先生の授業音声」を授業記録にするという試みを最終年度には達成していく。
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