本年度の研究目的および計画は以下の通りであった。 1) 理論研究として、グローバル教育を含む国際理解に関する教育についての教科構造、目標の検証、分析、グローバル教育内容改革のためのカリキュラム開発・内容改革の実践的枠組みの構築をおこなう。 2) 調査研究として、日本では、関西の研究機関(広島大学など)を中心として、海外は英国の研究機関(ロンドン大学、ヨーク大学など)を中心に研究者へのインタビューを行ない、シティズンシップ教育に関するカリキュラム開発、授業研究の最新の状況を調査し、資料収集をする。 これに対し、以下のよう研究実績を得た。 3) 少なくとも3つの研究大会・セミナーに参加し、研究計画の進捗をはかった。(1)日本社会科教育学会第60回研究大会シンポジウム(2011年11月13日、筑波大学)において、市民性育成にかかわる社会科の教科内容改革の視点から社会参画の学習の意義と授業単元構想について口頭発表を行った。(2)英国のシティズンシップ教育セミナー(2012年3月5日、京都教育大学)に参加し、協議に参加した。(3)社会科教科書国際セミナー(2012年3月5日、広島大学東京田町オフィス)に参加し、日韓中、英国の社会科教科書のあり方について資料を収集し、研究討議に参加した。PCなど資料整理のためのICT機器を購入したため、当初の計画にあった外国調査研究は結できなかった。 関連研究として、『社会参画と社会科教育の創造』(共著、学文社)の成果をみた。
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