• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

戦争被害と健全さの回復:戦争体験者のライフストーリーを用いた教材開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21531001
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都

研究代表者

高橋 龍太郎  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都, 副所長 (20150881)

キーワード教材開発 / 平和教育 / 戦争体験 / 心的外傷
研究概要

本研究は、持続的な日米共同研究の蓄積と協力関係の下に実施された平成19年度-20年度の「萌芽研究」を展開するものである。平成21年度は、米国パール・ハーバー生存者協会(PHSA)の協力の下に当時16歳以上だったパール・ハーバー攻撃体験生存者男女合計26名に実施したインタビューと、広島県被団協と被爆者団体協議会東京都支部(東友会)の協力を得て、原爆投下当時13歳以上の広島と東京に在住の被爆者28名に実施したインタビューについての分析を、電子メールの交換とインターネット会議を通して進め、そこから「健康体験の転換点」の抽出とそれらが具体的に表出された引用句の整理、そして、各研究者から出された日米の戦争体験者にみられるそれぞれ独自の視点、日米共通にみられる視点の評定を比較検討し共有化をはかった。
その結果、年末までに、すべてのインタビューデータについて基本分析を終了した。また、平成20年のGerontological Society of America(GSA:米国老年学)学会のシンポジウムにおいて発表を行った最初の5例ずつについて、GSAの公式ジャーナルであるJournal of Aging, Humanities, and the Artsに原著論文として投稿し、採択、掲載された。平成22年2月には、ダライ・ラマ法王の米国フロリダ訪問に合わせて計画されたFlorida Atlantic大学のピースウィーク行事の一つとして、共同研究者のPatricia Liehr Florida Atlantic大学看護学部教授とセミナーを開催した。同時に、3D立体絵本などの製作経験を豊富に持つAndrew Binder教育学部准教授と今後の教材作成に関する打ち合わせ、脚本化の可能性の検討、パフォーマンス開催の場所の選定などの議論を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Health stories of Hiroshima and Pearl Harbor survivors2009

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, R.
    • 雑誌名

      Journal of Aging, Humanities, and the Arts 3

      ページ: 160-174

    • 査読あり
  • [学会発表] Above All, Valuing Peace : Stories from Hiroshima and Pearl Harbor2010

    • 著者名/発表者名
      Liehr, P.
    • 学会等名
      The Dalai Lama, Peace Week events
    • 発表場所
      フロリダ州 ボカ・ラトン
    • 年月日
      2010-02-23
  • [学会発表] 被爆高齢者の健康体験:"あいまいさ"の消失から確信への軌跡2009

    • 著者名/発表者名
      伊東美緒
    • 学会等名
      第51回日本老年社会科学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-06-19

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi