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2011 年度 実績報告書

人工内耳装用児の音韻意識の指導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21531008
研究機関筑波技術大学

研究代表者

長南 浩人  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (70364130)

研究分担者 城間 将江  国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (80285981)
濱田 豊彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80313279)
キーワード人工内耳 / 音韻意識 / 指導プログラム
研究概要

本研究は、聴覚特別支援学校に在籍し、発達早期に人工内耳を装用した聴覚障害児の音韻意識指導プログラムを試作し、その効果を検証することであった。指導プログラムは、平成19年・20年度科学研究費補助金(基盤研究(C))「人工内耳装用児の音韻意識の特徴と規定要因に関する研究」(研究代表者長南浩人)の結果に基づき、人工内耳装用児の音韻意識発達を規定する要因である聴知覚的環境要因(人工内耳装用期間、人工内耳装用年齢)と心理的要因(音のイメージの利用、習得語彙数、推論能力、メタ認知能力)を考慮した内容であった。具体的には、音韻意識の発達に関連する心理的要因を学習者に指導し、音韻意識技能の訓練中に、意識および活用することを教示した指導であった。対象児は、音韻意識の習得が観察された4歳児から8歳児であった。指導の結果、健聴児と同様の音韻分析方法と発達速度で音韻意識を獲得する者が観察され、また、その中でも音声聴取能が高い者は、音のイメージを自発的に主用し、それを言語化して音韻意識の技能を高めているものが観察された。また、語の持つ韻律情報を利用した推論や自己の音韻意識技能をメタ認知活動に自発的に主用して、誤学習を修正しながら学習を進める者も存在することが、指導中や検査中の行動から確認された。一方、音韻意識の発達に関わる心理的要因を自主的には利用せず、また指導によっても、上手く活用できない学習者も見られ、この群には音韻意識の発達に遅れが見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 人工内耳装用児の音韻意識と読み書きの発達-いわゆる「混乱型」について-2011

    • 著者名/発表者名
      長南浩人
    • 雑誌名

      ろう教育科学

      巻: 52 ページ: 155-164

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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