研究課題/領域番号 |
21531015
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
加藤 哲文 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90224518)
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研究分担者 |
村中 智彦 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 講師 (90293274)
道城 裕貴 神戸学院大学, 人文学部, 講師 (10508683)
高橋 靖子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (20467088)
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キーワード | 特別支援教育支援員 / 通常学級 / 実態調査 / 連携 / チームティーチング |
研究概要 |
本研究は、科学者-実践家モデルに基づき、通常の学校や学級における効果的な「チームティ「チング」の技術とシステムの構築を目指し、人的支援として重要な「特別支援教育支援員」の活用とその効果を検討するものである。初年度(21年度)は、特別支援教育支援員に関する質問紙調査を実施した。全国47都道府県の各市町村教育委員会1815カ所の担当者を対象に、特別支援教育支援員制度の活用や支援業務の実態などを調査した。回収率は44,6%で、自治体の児童生徒数が多いほど配置される支援員数は増加すること、学校単位ではなく市町村教育委員会が媒介となって募集を行っていること、支援員の活用に関する何らかの評価を実施している自治体が52.5%と半数であること、支援員の採用条件の一つである平均給与は1,008円であったが自治体間の格差が非常に大きいことなどが明らかになった。これらの研究成果は日本LD学会第19回大会において発表された。 2年目(22年度)では、初年度の調査結果に基づき、特別支援教育支援員の活用とその効果、教員との連携や協力に関する質問紙調査を実施した。被調査者は公立小中学校に勤務する特別支援教育支援員と密接に連携する教員で、新潟県内小中学校や本制度の配置実績のある兵庫県神戸市小中学校を対象とした。支援員の業務内容や支援対象となる児童生徒の実態、支援員と教員の情報交換や引き継ぎの方法、支援員に対する外部・内部評価の方法、児童生徒の学習支援に及ぼす効果やチームティーチングの活用状況、支援員業務に求められる適正や専門性、支援員教務に対する満足感や肯定感などを調査した。現在データを分析中であり、その成果は学会発表や論文によって公表予定である。
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