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2012 年度 実績報告書

子どもの成長・発達に即した縦断型特別支援教育ネットワークシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21531033
研究機関琉球大学

研究代表者

緒方 茂樹  琉球大学, 教育学部, 教授 (30261184)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード特別支援教育 / 離島 / 学校 / 教育相談 / 療育相談 / ネットワーク / システム / 保育所
研究概要

本研究は島嶼圏を抱える沖縄県の地域的な特殊性に鑑み、離島地域である宮古島の地域性を最大限に活かした今後の特別支援教育の在り方を、地域ネットワーク作りを通じて考えていこうとするものである。まず様々な面で「リソース不足」の島嶼地域では格段の工夫が要求される。このことを踏まえて、本研究ではネットワークシステムを「横断型」と「縦断型」に分けることで、リソース面の課題を考慮しながら段階的に充実を図ろうとしている。
これまでの取り組みを踏まえ「えいぶるノート」について、保護者及び関係者とも協力しながら形式・内容の吟味と運用上の課題を継続的に探っている。今年度は昨年度に引き続き、実際に使用している保護者に協力を求め、記入の実際や関係諸機関における活用の実際について、事例的な研究を継続している。特に沖縄県教育委員会が電子版の「えいぶるノート」の無料配信を始めたことを受けて、このアプリケーションについては実際にiPadminiにインストールしたものを保護者に提供して試用をお願いしている。
「えいぶるノート」の試用と平行して、これまで行ってきた「横断型ネットワークシステム」のさらなる充実を図るために、今年度も昨年度に引き続き、保育所支援について重点的に行った。特に公立保育所の障害児保育充実に向けた保育士の資質向上を目指して、児童家庭課と協力しながら各種研修会と巡回相談を継続している。それらの成果については、宮古保育士会代表が全国保育士会研究大会で発表している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

宮古島市内の巡回療育・教育相談については、地元スタッフの育成も兼ねており、今年度から引き継ぎが可能な状況にまで進んでいる。この点については、予想以上の進展を見せている。
えいぶるノートの普及・啓発については、宮古島市のみならず沖縄本島においても研修会講師などを積極的に努めながら進めてきた。しかし、紙媒体のえいぶるについては予算面からどうしても印刷部数に限りがあり、いまひとつ普及が伸びない状況にある。一方で、特に電子版のえいぶるについては、iPadMiniという、うってつけの電子媒体が発売されたこともあり、今後の普及が期待できる。

今後の研究の推進方策

宮古島市内の巡回療育・教育相談については、今年度中に地元スタッフへの引き継ぎがを終了する予定である。
えいぶるノートの普及・啓発については、今年度も宮古島市のみならず沖縄本島においても、研修会講師などを積極的に努める予定である。今年度は特に電子版のえいぶるについて、iPadMiniを活用した普及を中心に行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 宮古島市における保育士の資質向上に向けた取り組み -外部システムとしての大学と境界関係システムとしての児童家庭課の機能-2013

    • 著者名/発表者名
      緒方茂樹
    • 雑誌名

      琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター紀要

      巻: 4号 ページ: 1-13

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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