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2011 年度 実績報告書

p進表現に対する岩澤加群の構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540018
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 浩樹  広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (90291476)

キーワード岩澤加群 / 一般Greenberg予想 / イデアル類群 / 円単数 / 岩澤多項式
研究概要

本研究の目的は、特殊元を系統的に利用することによって、代数体やAbel多様体に対する岩澤加群の構造を具体的に調査することである。特に、一般Greenberg予想と呼ばれるある種の擬有限性予想やCohen-Lenstraタイプの出現割合の予想について、成立理由を明らかにすることを目標としている。
継続的に調査しているのは、200以下の判別式Dの二次体に1の原始p乗根を添加した円分体である。これらの体の岩澤λp不変量およびυp不変量が例外的に大きくなる場合に特に注目している。特に、実部分体において大きな素数に対してυ不変量が1より大きくなるような例は少数ではあるものの、予測されている個数に近い実例が出現することを確かめている。この実験結果は,古典的なKummer-Vandiver予想に密接に関わるものと考えられる。現段階では、D<200の122個の二次体に対しp<275,000まで,D<10の7個の二次体に対してp<6,000,000までの調査が進んでいる。なお、この調査において必要となるのが、円単数、p進L関数、Gauss和などの特殊元および素数であり、それぞれの元が相互に関連し合って有効に利用されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通りに数値実験が進んでおり、その実験により結果が得られているため。

今後の研究の推進方策

これまで実験結果や議論を、一般Greenberg予想に関連させて推進する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 円分体の岩澤不変量の観察2012

    • 著者名/発表者名
      高橋浩樹
    • 学会等名
      九州代数的整数論2012
    • 発表場所
      福岡市(招待講演)
    • 年月日
      2012-02-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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