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2011 年度 実績報告書

有限群の特徴を反映する集合と群の構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540022
研究機関熊本大学

研究代表者

千吉良 直紀  熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (40292073)

キーワード代数学 / 有限群 / 群上の方程式
研究概要

有限群Gがベキ零群の場合に、G^nからGへの写像f(x)を考える。ここで、xはG^nの元とする。変数x=(x_1,..x_n)のうち、1つの変数の次数が±1でその他がOであるような関数を考える。ここで、f(x)におけるx_iの次数とは、f(x)に現れるx_iのベキの総和である。このとき、各Gの元aに対してf(x)=aとなるようなG^nの元xの総数(f(x)=aの解の総数)はGの位数に等しいことを示した。これはこれまでに得られていた結果の一般化になっている。
有限群G上の写像f(x,y)=y^{-1}[x,y]^{[x^2,y]}について、アイザックスやソロモンの定理を用いると、様々な別の写像に変換することができることが分かった。その際、各変数の次数も変更される。また、群Gが偶数位数であるための条件として、f(x,y)=1となるy≠1があることという結果を得ていたが、これを単位元以外の元について拡張した。
個々の単純群の性質を調べるという観点から、特にラドヴァリス群について研究を行った。ラドヴァリス群の2元体上の表現から、9元体上3次のユニタリ群の作用するデザインを構成し、それらを用いてラドヴァリス群が作用するグラフの再構成を得た。さらにそれらとラドヴァリス群の作用する格子との関係を考察した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 単純群と組合せ構造2011

    • 著者名/発表者名
      千吉良直紀
    • 学会等名
      南九州代数系集会
    • 発表場所
      鹿児島大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-27
  • [学会発表] Odd Order Remarkについて2011

    • 著者名/発表者名
      千吉良直紀
    • 学会等名
      有限群論草津セミナー
    • 発表場所
      草津セミナーハウス(滋賀)(招待講演)
    • 年月日
      2011-07-31
  • [学会発表] Rudvalis群と符号2011

    • 著者名/発表者名
      千吉良真紀
    • 学会等名
      第28回代数的組合せ論シンポジウム
    • 発表場所
      大分大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-06-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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