研究概要 |
2009年度は,主に,研究課題の特殊な場合として,フルウィッツゼータ関数の応用面として2編の論文を,関数等式の同値な等式としてのランベール級数を,デデキンドイータ関数の場合にすべての文献を渉猟し,解説を加えた論文1篇等が出版されました,また,現在進行中の,フォッウス関数係数のモジュラー関係式の応用としての,フーリエ級数の導出の問題に関して,その端緒となる,パーセヴァル等式の応用の論文を発表いたしました.また,ヴィスタIの発展版である特殊関数ヴィスタIIを出版し,モジュラー関係式に由来する多くの等式を同定いたしました.同署に述べました結果の幾つかは今後論文の形でも発表していく予定でおります.さらに,2008年度大阪で開催致しました,学術振興会2国間セミナーの報告集を編集し,出版いたしました. また,2009年度は研究初年度に当たりますため,これまでの研究と同様,著名外国人研究者7名を10月に招いて2日間のミニ国際会議を開催いたしました.主題が多岐に渡り,数論的な方面から,研究課題のゼータ関数との関連を深く探求することが出来ました2009年度は,研究計画を順調に遂行することができ,多くの成果が上がりました.
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