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2011 年度 実績報告書

数論的視角による局所環の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540054
研究機関近畿大学

研究代表者

泉 修蔵  近畿大学, 理工学部, 講師 (80025410)

キーワード補間法 / テイラー展開 / アルチン局所環
研究概要

この研究はBos,Calviの平面に埋め込まれた曲線上の関数のテイラー展開の理論の高次元化を目指して出発した。
ユークリッド空間に埋め込まれた多様体X上のd次多項式関数の双対である高階接空間を構成し、その一般的な点におけるD-閉性を証明した。しかし、高次元多様体の場合、それがテイラー展開がうまくできることと同値ではないことに気がついた。
弱くなるが、一般の点で、局所環からあるアルチン環への準同型が定義できることがわかった。このアルチン環の形によって、Xが有限個の部分に分割される。テイラー展開を離れて、ユークリッド空間の開集合U 上の正則函数のなす一般の有限次元ベクトル空間についても、アルチン環の相違から導かれる Uの分割が得られることが判明した。このアルチン環の意味するものはまだ不明である。たとえば関数のなす有限次元ベクトル空間の零化系として得られるU 上のホロノミック系とこのアルチン環の関係はどうなっているのであろうか。
他方、ユークリッド空間の開集合U上の正則函数のなす一般の有限次元ベクトル空間に対しては、この研究の初期に零評価を与えている。これと上記アルチン環あるいはホロノミック系との関係も未知である。
昨年からの繰越のものを加えると、23年度中に5件の口頭発表を行ったが、話が諸分野の数学と関連して広がり、論文にまとめることに大変な時間を要している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

話の関連するところが広がり、出版の原稿をまとめることに想像以上の時間をとっている。

今後の研究の推進方策

種々の数学が関係しているので、当初の課題にとどまらず、自然に発展する主題は積極的に取り入れていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Higher order tangent spaces of an embedded complex manifold and Taylor projectors2012

    • 著者名/発表者名
      泉脩蔵
    • 学会等名
      アメリカ数学会西部分会
    • 発表場所
      ハワイ大学
    • 年月日
      2012-03-04
  • [学会発表] Taylor projectors defined on the space of holomorphic functions on manifolds2011

    • 著者名/発表者名
      泉脩蔵
    • 学会等名
      第六回日仏特異点シンポジウム
    • 発表場所
      九州大学西新プラザ
    • 年月日
      2011-09-09

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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