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2010 年度 実績報告書

アティヤ類の局所化理論とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 21540060
研究機関北海道大学

研究代表者

諏訪 立雄  北海道大学, 名誉教授 (40109418)

キーワード幾何学 / 複素解析幾何 / 特性類の局所化 / 留数 / アティヤ類 / 特異正則分布 / 特異多様体
研究概要

特性類の局所化に関する従来からの研究を継続した
従来の局所化理論はChern類に基づくものであった.本研究はこれをAtiyah類を用いて新しい観点から発展させるものである.
1.特異葉層構造の留数理論において基本になるのはBott型の消滅定理であった.M.Abate,F.Bracci,F.Tovenaとの共同研究において,Atiyah類を用いた場合には積分可能条件なしに同様の消滅定理が成り立つことを証明した.これを用いて,葉層構造より一般に特異分布の留数理論を展開し,新しいAtiyah留数を定め,具体的例につてもこれを求めた,さらに,この理論の特異複素接触構造,複素力学系等への応用について研究を行っている.
2.F.Bracciとの共同研究において特異葉層構造の摂動理論を展開した.これにより特異点集合の次元が通常より大きい場合の留数の計算が可能になる.
3.1965年にR.BottとS.S.Chernは値分布論に関する著名な論文を発表した.この理論の基礎になるのは,エルミートベクトル束の特性形式に関する結果であった.これは研究代表者が展開していた,留数による解析的交叉理論の特別な場合であることを示し,さらに一般化した.この過程でChern類とAtiyah類の関係がさらに明らかにされた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Residues of singular holomorphic distributions2011

    • 著者名/発表者名
      T. Suwa
    • 雑誌名

      Proceedings of the 5-th Franco-Japanese symposium on singularities

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Bott-Chern revisited2011

    • 著者名/発表者名
      T. Suwa
    • 学会等名
      The 6-th Kagoshima Algebra-Analysis-Geometry Seminar
    • 発表場所
      鹿児島大学 招待講演
    • 年月日
      2011-02-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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