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2010 年度 実績報告書

接触幾何とシュワルツおよびツイスター理論による非可換偏微分方程式論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21540076
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 肇  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 名誉教授 (30011612)

キーワードシュワルツ微分 / プシュードハーミッシアン構造 / CR多様体 / 田中-ウェブスター接続
研究概要

シュワルツ微分を係数とする特別な線形偏微分方程式系を与えると,幾何学的構造の平坦条件がその線形偏微分方程式系の可積分条件となり、解達の射影化により、シュワルツ微分を与えた正則変換を再生することが出来る.本研究は,これを高次元化するとともに,接触幾何の分野の中で,さまざまな幾何構造に対して完成し,冪幕零な構造今の一般論に拡張して,それらを,配置空間の一意化問題などに応用するのが目的であった.研究代表者は,連携研究者の小沢哲也との共同研究で,ある幾何学的構造に対して解答を得ることが出来た.
CR構造の接触形式を固定すると,プシュードハーミッシアン構造と呼ばれる内積付き複素多様体の奇数次元の対応物となる.この構造の幾何学の基本線形微分方程式系を決定せよというのが問題であり,CR多様体が3次元の場合に,その具体的な表示を与えることに成功した.接触構造を標準的なものに固定して,概複素構造を径数づけるものとして,ひとつの複素関数を固定する.そのようなプシュードハーミッシアン構造には,田中-ウェブスター接続が一意的に定まり,その振率と曲率の消滅が,構造が平坦なものとホモセティックなCR同値となる必要十分条件であることが知られている.定めた基本線形微分方程式系は,その積分可能条件が,この捩率と曲率の消滅である非線形偏微分方程式系と一致し,この可積分条件の下で,解空間の適当な基底が,ホモセテイックなCR同値を与えるものである.解空間に不変な内積を定めることができて,その内積の標準基底がホモセティックなCR同値を与えることを示した.
さらにルジャンドル織物に対しても,この方法が適用できるかについての研究が進んでいる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Contact path geometry, Legendrian webs and Gronwall conjecture2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤肇
    • 学会等名
      Parabolic Geometries and Related Topics
    • 発表場所
      東京大学玉原国際セミナーハウス(群馬県)
    • 年月日
      2010-11-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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