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2009 年度 実績報告書

低次元トポロジーの代数的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540078
研究機関京都大学

研究代表者

葉廣 和夫  京都大学, 数理解析研究所, 准教授 (80346064)

キーワード位相幾何学 / 結び目 / コボルディズム / ホモロジーシリンダー / 曲面 / Kirbyカルキュラス / 3次元多様体 / 色つきJones多項式
研究概要

今年度は、シンプレクティクジャコビ図と曲面のホモロジーシリンダーに付随するLie代数構造との関連についての論文(G. Massuyeauと共著)を出版した。また、G. Massuyeauと共同で、曲面のホモロジーシリンダーについての概説論文を完成させた。
論文を準備中の研究としては、以下の事項について研究を行った。
1.コボルディズムの圏のnerve(分類空間)とcyclic nerveのホモトピー型についての研究を行った。これらは位相的場の理論の観点からも、重要な研究対象と考えられる。
2.FennとRourkeによる、有向閉3次元多様体の中の枠付き絡み目に対するKirbyカルキュラスについての結果を改良する結果について、研究した。当初はこれを証明でき、それによって、様々な応用も得られたのであるが、最近、証明にギャップがあることが、C. BlanchetとG. Masbaumによって指摘されたので、再証明に取り組んでいる。
また、J.-B. Meilhanと共同の、3次元多様体のY-クラスパーに対するKirbyカルキュラスについての研究についても、引き続いて行っている。
3.DasbachとLinによって存在が予想された、結び目の色つきJones多項式の「頭」および「尾」と呼ばれる形式的べき級数について研究した。特に、正結び目(交差がすべて正であるような図式をもつ結び目)について研究を行った。コンピュータを用いた実験により、正結び目の簡約された色つきJones多項式の「頭」のすべての係数は非負であろうという予想を得ることができた。この予想の証明について取り組んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Symplectic Jacobi diagrams and the Lie algebra of homology cylinders2009

    • 著者名/発表者名
      K.Habiro, G.Massuyeau
    • 雑誌名

      Journal of Topology 2

      ページ: 527-569

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~habiro

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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