• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

写像類群の構造と4次元多様体の位相幾何学

研究課題

研究課題/領域番号 21540079
研究機関大阪大学

研究代表者

遠藤 久顕  大阪大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (20323777)

研究分担者 菊池 和徳  大阪大学, 大学院・理学研究科, 講師 (40252572)
キーワード4次元多様体 / 写像類群 / Lefschetzファイバー空間 / 微分構造 / モノドロミー / 有理ブローダウン / 国際情報交換 / アメリカ
研究概要

本年度の研究は、平成22年度科研費補助金応募書類研究計画調書「研究計画・方法」欄および平成21年度科研究費補助金交付申請書「研究実施計画」欄に記載した計画に基づいて実施された。
平成21年度の研究実計画に記載した4次元多様体の改変操作とLefschetzファイバー空間の関係についての研究は、本年度もT.Mark氏(ヴァージニア大学)J.Van Horn-Morris氏(アメリカ数学研究所)との共同で引き続き研究を行い、Par Stipsicz, Szabo, Wahlによる一般化された有理ブローダウンに対応する写像類群の関係式を発見することができた。また、関係式に置き換えによって有理ブローダウンを実現するような具体例を構成することもできた。これらの結果をまとめて平成22年5月にJournal of Topology誌に論文を投稿したところ、同年11月に受理された。この研究に関しては、現在もchain関係子、star関係子、松本関係子などに対応する4次元多様体の改変について考察中である。
本年度の研究実施計画に記載したLefschetzファイバー空間の不変量の構成については、いくつかの考察を行なったものの良い不変量の構成には至っていない。この研究課題は当初から難航が予想された課題であり、平成23年度以降も粘り強く取り組んでいく予定である。また、同じく時年度に研究に実施する礎石であったbroken Lefschetz fibrationの分類および具体例の構成に関しては、平成22年9月に早野健太氏(大阪大学大学院生)によって種数1のsimplified broken Lefschetz fibrationの分類がなされ、その詳細を知る機会に恵まれた。早野氏の仕事は平成23年度以降の研究の土台の一つになるものと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Monodromy substitutions and rational blowdowns2011

    • 著者名/発表者名
      H.Endo, T.E.Mark, J.Van Horn-Morris
    • 雑誌名

      Journal of Topology

      巻: Vol.4(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 写像類群の関係式による4次元多様体の改変について2010

    • 著者名/発表者名
      遠藤久顕
    • 学会等名
      リーヤン面に関連する位相幾何学
    • 発表場所
      東京大学大学院数理科学研究科(東京都目黒区)(招待講演)
    • 年月日
      2010-09-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RY0011L.asp?UN0=10195&flg=&seq=54766

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi