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2012 年度 実績報告書

新型インフルエンザ流行予測モデルの深度化と流行制圧戦略シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 21540129
研究機関岡山大学

研究代表者

石川 洋文  岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (00108101)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード新型インフルエンザ / 感染症数理モデル / 危機管理 / シミュレーション / ワクチン接種 / IBMモデル / 学級閉鎖 / 札幌、福岡都市圏
研究概要

(1) 2009年メキシコで発生したA(H1N1) 新型インフルエンザは、2009年日本にも上陸しこの年大流行を引き起こし推計2件万人を超える感染者を出した。今後予想される高病原性インフルエンザ流行抑制対策のためのシミュレーションの基礎として今回の流行の様相を分析することが重要である。
(2) 福岡都市圏を対象とした大規模モデルを構築し、高病原性新型インフルエンザが同都市圏に侵入した場合を想定し、大型シミュレーションを実行した。感染者の拡大のプールを提供する学校に焦点を当て、その主要な対策である学級閉鎖の基準の定め方の指針を提供した。すなわち従前の季節性インフルエンザに適応されている学級閉鎖基準は感染抑制につながらず、厚生労働省の例示する新基準に対しては、感染ピークが遅くなりかつピーク人数が減少すること、しかしたの対策が取られなければ総感染者規模の低減にはつながらないこと、福岡市が2009年新型インフルエンザ流行時に定めた極めて厳しい学級閉鎖基準を採用すると流行抑制、総感染者低減につながるとの知見を得た。
(3) 福岡都市圏では、感染者、接触者追跡抗ウイルス薬予防投薬等の施策をとらない限り、複数(3人以上)の外部からの感染者の侵入に際して、ほぼ確実にpandemicが発生することの知見を得た。したがって、侵入後の流行抑制対策が重要となる。
(4) 新型インフルエンザワクチンの開発には日時を要することが危惧されている。ワクチン接種開始が侵入後120日程度となると、流行のピークを迎え抑制につながらない。このため、学級閉鎖によりピークを遅らせることが重要となる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A mathematical model for the transmission of Schistosoma japonicum in consideration of seasonal water level fluctuations of Poyang Lake in Jiangxi, China2013

    • 著者名/発表者名
      Jian Xiang, Honggen Chen, Hirofumi Ishikawa
    • 雑誌名

      Parasitology International

      巻: 62 ページ: 118-126

    • DOI

      10.1016/j.parint.2012.10.004

    • 査読あり
  • [学会発表] 新型インフルエンザ流行に対するIndividual-based model を用いた各種対策の効果解析

    • 著者名/発表者名
      近藤沙紀、石川洋文
    • 学会等名
      第53回日本熱帯医学会大会
    • 発表場所
      帯広市 とかちプラザ
  • [学会発表] Individual-based modelの展開-新型インフルエンザ流行各種対策の効果解析

    • 著者名/発表者名
      石川 洋文、近藤 沙紀
    • 学会等名
      第4回HDSS研究会
    • 発表場所
      京都市 総合地球環境研究所

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公開日: 2014-07-24  

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