• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

不動点理論およびその周辺の非線形問題

研究課題

研究課題/領域番号 21540189
研究機関九州工業大学

研究代表者

鈴木 智成  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00303173)

研究分担者 仙葉 隆  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30196985)
吉川 美佐子  埼玉大学, 理工学研究科, 非常勤講師 (20444052)
加藤 幹雄  信州大学, 工学部, 教授 (50090551)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード不動点 / 非線形半群 / 自己稠密核
研究概要

Hilbert 空間における非拡大半群 (nonexpansive semigroup) の Browder 収束 (Bochner 積分を用いないタイプ) に関する係数条件について最終的な結論を得た。
本研究は 2003 年に研究代表者が始めたものである。研究の方向性としては、写像に関する条件の緩和、空間に関する条件の緩和、係数条件の緩和の3種類が主に考えられる。このうち、写像に関する条件の緩和は難しいことが予想され、また、空間に関する条件については未だ未解決である。しかしながら、空間に関する条件については、本問題よりもシンプルな非拡大写像 (nonexpansive mapping) 版ですら最終的な結論を得ていない。したがって、係数に関する条件について完全な決着を得たということは、現段階において、本問題は実質的に解決されたと言うことができる。
最終的に得られた係数に関する条件は (i) { t_n } の有界性と (ii) { a_n / (t_n - τ) } が任意の τ に関して 0 に収束するというものである。パラメータ t_n に関する収束が不要であるというのは研究代表者にとって驚きであり、ここまで拡張できるのであれば、 (ii) の条件ももっと弱くなりそうな直感があったが、条件 (ii) が最終的に残ったことも驚きであった。実数という概念は大変に素朴なものであるが、本研究を通して、この概念が内包する奥深さの一端を垣間見た気がする。
実際、順序数の概念を用いて、位相空間における自己稠密核 (perfect kernel) を理論的に求める方法をつくった。そしてこの方法を用いて、(ii) の必要十分条件が { t_n } を集合として考えた時に scattered であること、すなわち自己稠密核が空集合であることをつきとめた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Browder's convergence for one-parameter nonexpansive semigroups2012

    • 著者名/発表者名
      Shigeki Akiyama, Tomonari Suzuki
    • 雑誌名

      Canadian Mathematical Bulletin

      巻: 55 ページ: 15-25

    • DOI

      10.4153/CMB-2011-071-9

    • 査読あり
  • [学会発表] Some examples on p-uniform convexity and q-uniform smoothness

    • 著者名/発表者名
      Tomonari Suzuki
    • 学会等名
      The Fourth International Symposium on Banach and Function Spaces 2012
    • 発表場所
      九州工業大学

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi