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2012 年度 実績報告書

Weil-Petersson計量とTakhtajan-Zograf計量の応用

研究課題

研究課題/領域番号 21540192
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小櫃 邦夫  鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (00325763)

研究分担者 宮嶋 公夫  鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (40107850)
愛甲 正  鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (00192831)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードモジュライ空間 / タイヒミュラー空間 / ケーラー計量 / アイゼンシュタイン級数
研究概要

今年度は、W.-K. To氏とL. Weng氏の共同研究で本質的な進展があった. 2008年に出版された彼らと共著の論文において、Takhtajan-Zofraf計量のモジュライ空間の境界近傍における漸近挙動の評価を初めて与えた. 類似の計量であるWeil-Petersson計量の漸近挙動と比較した場合、Takhtajan-Zograf計量の方が真に小さいオーダーで振る舞うことを突き止めた. しかし、漸近挙動の評価を与えただけで、真のオーダー評価はいまだ未解決の問題として残されていた. 今回は現在のところ上からの評価のみではあるが、Takhtajan-Zograf計量の漸近挙動の最良と思われる評価に改良することが出来た.
その証明は、以前からある道具では出来ず、新しい手法の開発が必要であった. リーマン面の退化が起こる単純閉測地線の近傍領域において、2008年に導入にした試験アイゼンシュタイン級数とリーマン面が内在的にもつアイゼンシュタイン級数の商関数が満たす微分方程式を考察し、以前より精密な解析が出来るようになったことが、鍵となっている。この結果については論文を準備中である。さらに下からの評価を最良のオーダー評価まで改良出来るかどうか、現在さまざまなアプローチを試みている. 今後の応用も期待されると考えている.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Recent progress on Takhtajan-Zograf and Weil-Petersson metrics2013

    • 著者名/発表者名
      小櫃邦夫
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録

      巻: 未定 ページ: 未定

  • [雑誌論文] 書評:S. A. Wolpert: Families of Riemann Surfaces and Weil-Petersson Geometry2012

    • 著者名/発表者名
      小櫃邦夫
    • 雑誌名

      数学

      巻: 64 ページ: 209-213

    • 査読あり
  • [学会発表] Recent progress on Takhtajan-Zograf and Weil-Petersson metrics2012

    • 著者名/発表者名
      K. Obitsu
    • 学会等名
      Geometry of Moduli space of low dimensional manifolds
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      2012-10-30

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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