• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ランダム平面分割における可積分構造と幾何学的構造

研究課題

研究課題/領域番号 21540218
研究機関摂南大学

研究代表者

中津 了勇  摂南大学, 工学部, 准教授 (10281502)

研究分担者 高崎 金久  京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (40171433)
キーワードランダム平面分割 / 可積分性 / 量子トーラス / 変形KP階層 / 熱力学極限 / 超対称ゲージ理論
研究概要

比較的古くから組合せ論の研究対象であったランダム平面分割は、近年、ゲージ理論の厳密解、Gromov-Witten不変量、ミラー対称性などに関連する数理物理の新たな研究対象になっている。さらに、最近、可積分系とのつながりも見出されている。ランダム平面分割における可積分構造と幾何学的構造について、既に同定されている量子トーラス対称性などを用いて、そのさらなる理解と応用とを現実的に追求することが、この研究の目的である。
本年度は、
1.ランダム平面分割の可積分構造をU(N)理論まで包含する形式に拡張することを行った。ランダム平面分割からのSU(N)ゲージ理論のネクラソフ分配関数の導出とU(1)理論を記述する無限格子の戸田階層の特殊解の関係を量子トーラス対称性の視点から明らかにした。可積分構造として、変形KP階層のN-簡約(Drinfeld-Sokolov階層の一種)を予想しており、現在、詳細を詰めている。
この問題とも関係して、
2.ランダム平面分割の分配関数が従う付加条件を求め、その明示的な式を求めることが重要である。熱力学極限で現われるリーマン・ヒルベルト問題から、分配関数の特徴付けのヒントが得られる可能性があり、熱力学的極限の問題を再考している。リーマン・ヒルベルト問題の新しい演繹的な解き方が得られ、現在、論文にまとめている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Integrable structure of melting crystal model with external potentials2010

    • 著者名/発表者名
      中津了勇
    • 雑誌名

      Advanced Studies in Pure Mathematics 50(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 溶解結晶模型の可積分構造2010

    • 著者名/発表者名
      高崎金久
    • 学会等名
      日本数学会
    • 発表場所
      慶応義塾大学
    • 年月日
      2010-03-27

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi