研究課題
平成24年度は、申請時には平成21年度~23年度として計画していた本研究プロジェクトの繰り越しを行い、研究を総括を行った。プロジェクトの代表的な成果は以下の通りである。(1)ロスコーン分布をもつ衝撃波被反射電子によるホイスラー波励起過程について、線型・準線型・非線形段階の発展を明らかにし、それにより衝撃波統計加速過程の全体としての効率を定量的に見積もった。(2)陽子により励起された大振幅アルフェン波の非線形カスケード過程を考察し、電子成分の散乱への寄与を定量的に見積もった。(3)拡散近似では記述しきれない波動粒子相互作用(super-diffusive相互作用、sub-diffusive作用)について考察し、それらが粒子加速過程に及ぼす効果を見積もった。(4)相対論的衝撃波下流側での相対論的プラズマ乱流モデルを定量的に考察し、2次統計加速過程の効率を見積もった。(5)最近見出されたTeV領域における宇宙線電子・陽子比異常の起源の考察を行い、その有力な候補天体であるマグネター・電波パルサーにおける電子加速の研究を行った。(6)直接探査可能な新しい粒子加速領域として月・太陽風相互作用の結果生成される定在衝撃波について、「かぐや」のデータを用いた定量的研究を行った。これらの結果に基づき、印刷論文発表とならび、平成24年度中に研究代表者およびその指導する大学院生による学会発表三件(うち招待講演一件)、連携研究者による学会発表三件を行うことができた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)
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