磁気優勢な領域における相対論的アウトフローの数値的解明

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21540271
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 小嶌 康史 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10192577)
• 研究協力者: 高見 健太郎 広島大学, 大学院, 大学院生 ; 仰木 淳平 広島大学, 大学院, 大学院生 ; 木坂 将大 広島大学, 大学院, 大学院生 ; 加藤 祐悟 広島大学, 大学院, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 宇宙物理学

研究概要

パルサー、ガンマ線バーストやブラックホールの周りの降着円盤など種々の天体から相対論的速度の流れが現れる。強い磁場が重要な役割と考えられているが、その実際の機構の理論的理解は依然未解決である。本研究補助金支援期間中に二つの主要な成果が得られた。二流体近似を用いてパルサー磁気圏の数値的モデルを構築したことと磁気優勢な状況での磁気再結合の研究である。後者の場合、再結合割合は磁気レイノルズ数と磁化パラメータに依存することを指摘した。

研究成果

• [雑誌論文] Magnetic field decay with Hall drift in neutron star crusts (2012)
  • 著者名/発表者名: Y. Kojima & S. Kisaka
  • 雑誌名: Mon. Not. R. astro. Soc 巻: 421 ページ: 2722-2730
  • 査読あり
• [雑誌論文] Multi-wavelength Emission Region ofγ-Ray Emitting Pulsars (2011)
  • 著者名/発表者名: S. Kisaka & Y. Kojima
  • 雑誌名: Astrophys. J. 巻: 739 ページ: 14
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relativistic magnetic reconnection at X-type neutral points (2011)
  • 著者名/発表者名: Y. Kojima, J. Oogi, & Y. E. Kato
  • 雑誌名: Astron and Astrophys 巻: 531 ページ: 47-1-4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Kick Velocity Induced by Magnetic Dipole and Quadrupole Radiation (2011)
  • 著者名/発表者名: Y. Kojima & Yugo E. Kato
  • 雑誌名: Astrophys. J. 巻: 728 ページ: 75-79
  • 査読あり
• [雑誌論文] Spin period evolution of a recycled pulsar in an accreting binary (2011)
  • 著者名/発表者名: J. Wang, C. M. Zhang, Y. H. Zhao, Y. Kojima et al
  • 雑誌名: Astron and Astrophys 巻: 526 ページ: 88-1-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] Numerical construction of magnetospher e with relativistic two-fluid plasma flow s (2009)
  • 著者名/発表者名: Y. Kojima & J. Oogi
  • 雑誌名: Mon. Not. R. astro. Soc 巻: 398 ページ: 271-279
  • 査読あり
• [雑誌論文] Collimation of a spherical collisionless particles stream in Kerr space-time (2009)
  • 著者名/発表者名: K. Takami & Y. Kojima
  • 雑誌名: Class. Quantum Grav 巻: 26 ページ: 085013
  • 査読あり
• [学会発表] 抵抗のあるパルサー磁気圏の数値計算の可能性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 加藤祐悟、小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2012年春季大会
  • 発表場所: 龍谷大学(京都市)
  • 年月日: 2012-03-21
• [学会発表] ホールドリフト期の磁場を示すSGR0418+ 5729 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史、木坂将大
  • 学会等名: 日本天文学会2012年春季大会
  • 発表場所: 龍谷大学(京都市)
  • 年月日: 2012-03-21
• [学会発表] Hall効果を取り入れた中性子星の磁場の永年進化の数値計算 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2011年秋季大会
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] 相対論的磁気リコネクションの磁気パラメータ依存性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加藤祐悟、小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2011年秋季大会
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] ガンマ線パルサーの放射領域と他の集団的性質への影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 木坂将大、小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2011年秋季大会
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] Hallドリフトに影響された磁場の進化と流体力学の類似性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史
  • 学会等名: 日本流体力学会年会2011
  • 発表場所: 首都大学東京(八王子)
  • 年月日: 2011-09-07
• [学会発表] パルサーキック速度のモデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史、加藤祐悟
  • 学会等名: 日本天文学会2010年春季大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2011-03-18
• [学会発表] X型点における相対論的磁気リコネクション (2011)
  • 著者名/発表者名: 加藤祐悟、小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2010年春季大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2011-03-18
• [学会発表] 多波長光度曲線を用いたパルサーの放射領域の研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 木坂将大、小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2010年春季大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2011-03-18
• [学会発表] 相対論的天体付近の二流体プラズマと電磁場の大域的構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史
  • 学会等名: 日本物理学会2009年秋季大会
  • 発表場所: 熊本大学
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] 二成分プラズマの相対論的アウトフローを伴う磁気圏モデル (2009)
  • 著者名/発表者名: 小嶌康史
  • 学会等名: 日本天文学会2009年秋季大会
  • 発表場所: 山口大学
  • 年月日: 2009-09-14