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2011 年度 実績報告書

高密度天体における量子輸送現象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540277
研究機関上智大学

研究代表者

伊藤 直紀  上智大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20103939)

研究分担者 野澤 智  城西短期大学, ビジネス総合学科, 教授 (00258914)
キーワード高密度天体 / 輸送現象 / 電気伝導 / 熱伝導 / 粘性
研究概要

本年度は電子と光子の高エネルギー逆コンプトン散乱を精密計算した。研究成果は、アメリカ物理学会の機関誌であるPhysical Review Dに投稿準備中である。この論文において、われわれは、これまで知られていなかった逆コンプトン散乱の解析的なふるまいを明らかにした。この研究により、逆コンプトン散乱の理論的研究は新たな段階を迎えた。
以上の発表準備中の論文のほかに、本年度は、銀河団のSunyaev-Zeidovich効果の理論的な研究についても研究を進めSunyaev-Zeldovich効果を相対論的に計算する解析的な方法について大きな改良を行った。この研究により、種々の計算方法の間の関係が明らかになった。
Sunyaev-Zeldovich効果の観測については、今年度は多くの大きな発展があった。とくに、ヨーロッパ宇宙研究機構が打ち上げたPlanck衛星による銀河団のSunyaev-Zeldovich効果観測結果が発表された。この論文の中に我々が1998年Astrophysical Journalに発表した"Relativistic Corrections to the Sunyaev-Zeldovich Effect for Clusters of Galaxies"の論文が引用された。これは我々の論文の評価が世界的に定まったことを意味し、大きな名誉である。
研究代表者は2011年4月4日にアメリカ合衆国California州PasadenaにあるJet Propulsion LaboratoryのColloquiumに招かれて招待講演を行った。これもわれわれの研究が国際的に高く評価されていることを意味し、本科研費研究が大きな成果を残したことの証拠と言えよう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Seeing Galaxy Clusters through Cosmic Microwave Background2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤直紀(Naoki Itoh)
    • 学会等名
      Jet Propulsion Laboratory Collognium
    • 発表場所
      Jet Propulsion Laboratory Pasadena, California, USA(招待講演)
    • 年月日
      2011-04-04

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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