研究概要 |
高次元ゲージ理論には余剰次元成分からのスカラー場が含まれている.宇宙のインフレーションはこのスカラー場に由来するという新しい考え方を提唱し, 5次元ゲージ理論のS^1コンパクト化を用いてインフラトンの新しい模型を作った.模型のパラメターは.ないが,密度(温度)揺らぎを含めて天体観測データをうまく説明出来,インフラトン・ポテンシャルのfine tuning問題が解決されている.未だ発表から日が浅く,評価は定まっていないが,将来的に影響が出ると期待している. 上の考え方を高次元重力に拡張するのが自然である.高次元重力に含まれるスカラー場はradionとよばれる. 5次元重力理論のradionに基づいたインフラトンの模型を作った.この模型で精密な天体観測が再現できるかも調べた.
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