研究概要 |
21年度においては、^<12>C近傍のp殻領域のΞハイパー核について、利用可能なNijmegenグループ等のΞN相互作用を用いて殻模型計算を実行し、その微視的波動関数を使って(K^-, K^+)反応による生成断面積を算定した。励起関数は、相互作用モデルによってスピン・アイソスピン依存性が大幅に違うので、レベル構造および生成反応スペクトルも大きく異なることを、複数のΞN相互作用のケースについて示した。相互作用に依存する新奇な励起関数の予測は来るべき実験との比較が注目される。 これらのp殻の計算をsd核に拡張して応用するために、まずS=-1のsd殻領域の典型ハイパー核としてA=18,19,20のFハイパー核のレベル構造を調べた。Nijmegenの相互作用を用いた、この領域の詳細な計算は初めてであり、(K, π)反応、(π, K)反応、および(e, e'K)反応の励起関数の理論計算に取り掛かっている。
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