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2010 年度 実績報告書

ガスセル・レーザー分光によるタングステン不安定核の核半径の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540308
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

飯村 秀紀  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究主幹 (10343906)

キーワードレーザー分光 / ガスセル / タングステン / 核半径 / 不安定核 / レーザーアブレーション
研究概要

本研究の目標は、加速器で生成されたタングステン不安定核をガス中で捕獲してオンラインでレーザー分光する手法を開発し、それによってタングステン同位体間での核半径の変化量を決定することである。生成される不安定核は極微量であるので、出来るだけ高い検出感度を持つ測定手法を開発する必要がある。
そのため、今年度は、タンデム加速器でタングステン安定同位体のイオンビーム(100MeV)をガスセル中に入射する実験を行った。ガス中に留まっているタングステン安定同位体の原子にレーザー光を照射し、蛍光を観測することを試みた。ガスはアルゴンを用い、ガス圧は約20hPaで行った。レーザーの線幅の広い状態(約5GHz)で、波長を段階的に変化させながら蛍光強度を測定した。検出感度を上げるため、イオンビームをパルス化するなどしてバックグラウンドを低減した。その結果、共鳴が予想される波長で蛍光強度の増加が観測された。
また、加速器を使った実験と並行して、レーザーアブレーション装置の改良を行い、安定同位体で同位体シフトの観測が可能となった。これを用いて、ガスセル・レーザー分光で共鳴励起するのに最適な、同位体シフトが大きく蛍光強度が強い遷移を探すことを行った。
次年度はこれらの成果を基に、タングステン安定同位体及び不安定同位体の同位体シフトの測定を行い、そこから同位体間の核半径の変化量を決定する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of laser spectroscopy for radioactive isotopes in the rhenim region2010

    • 著者名/発表者名
      H.Iimura
    • 雑誌名

      JAEA-Review

      巻: 2010-056 ページ: 29-30

  • [学会発表] アブレーションされた希土類原子の共鳴蛍光分光法の開発2010

    • 著者名/発表者名
      飯村秀紀、大場弘規、大場正規、宮部昌文、若井田育夫
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪府立大学(堺市)
    • 年月日
      2010-09-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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