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2011 年度 実績報告書

ガスセル・レーザー分光によるタングステン不安定核の核半径の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540308
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

飯村 秀紀  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究主幹 (10343906)

キーワードレーザー分光 / ガスセル / タングステン / 核半径 / 不安定核
研究概要

原子スペクトルの同位体シフトをレーザーで精密に測定することにより、同位体間の核半径の変化量を決定することができる。タングズテン領域の元素は高融点であることから、タングステン同位体のレーザー分光はほとんど行われていない。本研究の目標は、加速器で生成されたタングステン不安定核をガス中で捕獲しそオンラインでレーザー分光する手法を新たに開発し、それによってタングステン同位体間の核半径の変化量を決定することである。
本年度は、タンデム加速器でタングステンの安定同位体を加速し、タングステンのイオンビームをガスセルに直接入射する実験を行った。加速エネルギーは、核反応で生成されるタングステン不安定核を模擬ナるように設定した。ガス圧を適当に設定することにより、ガスセル中でタングステン原子が停止するようにした。レーザーの波長を変化させながら蛍光を観測した結果、共鳴を確認することに成功した。安定同位体ではあるが、加速されたタノグステン原子のレーザー誘起共鳴蛍光をガスセル中で観測しためは世界で初めてである。しかし、極微量しか生成されない不安定核を測定するには、現状では感度が不十分であることも判明した。特に、イオンビームとガスとの衝突によるバックグラウンド光やレーザーめ散乱光が、蛍光測定の大きな妨害となることが分かった。
継続するテーマで科研費が認められたので、今後はこれまでの結果を踏まえ、イオンビームやレーザーをパルス化し、それらがOFFの時に蛍光を観測することによりバックグラウンドを抑えることを試みる。また、タングステン原子のどの遷移が測定に最適であるかを調べるため、候補となる幾つかの遷移をレーザー励起して最も蛍光強度が大きな遷移を選択する。これらにより測定条件の最適化を行って必要な測定感度を達成し、タングステン領域の不安定核の核半径を測定する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a gas cell for on-line laser spectroscopy of refractory elements2011

    • 著者名/発表者名
      H. Iimura, M. Koizumi, M. Miyabe, M. Oba
    • 雑誌名

      JAEA-Review

      巻: 2011-040 ページ: 14-15

    • URL

      http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Review-2011-040.pdf

  • [学会発表] Remote isotope analysis for next generation nuclear fuel using resonant absorption spectroscopy2011

    • 著者名/発表者名
      M.Miyabe, et al
    • 学会等名
      11^<th> International Conference on Laser Ablation
    • 発表場所
      Playa del Carmen, Mexico
    • 年月日
      2011-11-14
  • [備考]

    • URL

      http://nscience.jaea.go.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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