研究課題
本研究の目指すところは、DAQミドルウェアを使ったデータ収集システムの中にワークフローの技術を導入することで、オンラインデータ解析等の機能を強化することである。この研究開発はネットワーク分散化の考えに沿っており、その効果は、ネットワークベースのDAQミドルウェアの有用性を一段と発揮できることを意味する。導入作業の内、今年度は、DAQワークフローシステムの開発環境の整備、及びシステム構築上の基本的な技術の調査研究を主に行った。これらの作業は、以降のDAQワークフローシステム構築時の作業能率に、大きく影響する部分なので慎重に検討する必要がある。本研究開発用のシステムとしてLinuxシステムを構築した。この開発環境の下で、DAQワークフローシステムシステム構築に必要な基本的な技術の検討を行った。やったことは、DAQワークフローシステムシステムを構築するのに必要なワークフローエンジンとしてどの製品を利用するのが適切かを検討することであった。多くの候補の中から、本研究の要求に合致する製品を選択し、テストを行った。テストしたことは、DAQワークフローシステムを実現するための機能を持っており、且つ、開発にあたって、操作がし易いこと等を中心に行った。更に、ワークフロータスクの追加、修正についての操作性も重要な要素である。この点についても慎重に検討を行った。その結果、オープンソースのJBossjBPMエンジンが、DAQミドルウェアシステムを構築する上で必要な機能を満たしていることを確認した。今年度に行った基礎的な調査研究の結果を、来年度のソフトウェア構築作業の中にを活かしていく見通しができた。
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IOP Journal (掲載決定)
Nuclear Instrumentations and Methods in Physics Research, Section A (掲載決定)
http://www-online.kek.jp/~inoue/