検出器信号の測定 フラッシュADCを用いて電荷測定器の研究のためにターゲットとなる検出器の信号測定を行った。それにより、CsI(T1)光子検出器の信号は立ち上がり約0.5マイクロ秒立下り1.8マイクロ秒、偏極測定用チェンバーに関しては立ち上がりが約80ナノ秒信号長が100ナノ秒から600ナノ秒であることが解った。 試験用のフラッシュADC基板の試作 このデータと市場の技術動向、コストなどを考え106MHzのサンプル速度をもつアナログデバイス社のAD9216を選択した。モジュールのプラットフォームはシステムとして稼動させたときの問題点を洗い出すために実際に使用予定のVME bus規格にタイミング信号、電源供給を強化したものを選択し機能設計を行った。この機能設計を元に部品の調査、選定、回路設計を行い、電荷測定器の試作を行ったところ主要部品のうちの制御を行うFPGAが製造会社の都合により生産が遅れ入手難となった為実際の試作は次年度に持ち越した。
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