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2009 年度 実績報告書

グラフェンのエッジ状態が担う基礎物性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21540319
研究機関京都大学

研究代表者

新井 敏一  京都大学, 低温物質科学研究センター, 助教 (80333318)

キーワード半導体 / グラフェン / エッジ状態 / ナノリボン / ディラックフェルミオン
研究概要

グラフェン2次元電子のエッジ効果が試料の伝導度特性や磁気的性質に強く現れることが期待されるグラフェンナノリボン試料の作成と評価を行った。幅100nm以下、長さ10μm以上、厚さ1nm以下でエッジの構造が原子スケールでなめらかな試料を量産する方法を確立した。しかしながら、この試料にコンタクト電極を作成する過程において試料が基板から剥がれてしまうという問題があることが発覚した。うまくコンタクトをとる方法を見いだすことが課題である。エピタキシャルグラフェンのラマン分光測定を行い、試料を評価した。加熱温度と時間を制御することで、析出するグラフェンの層数をコントロールできていることがわかった。エピタキシャルグラフェンのラマン信号は下地のシリコンカーバイドの格子振動に影響されていることがわかった。ラマン信号の温度依存性測定を準備中である。また、エピタキシャルグラフェンのエッジマグネトプラズモン共鳴測定が進行中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Activationenergygapofthelayer-imbalancedbilayer ν=1/3 quantum Hall states2010

    • 著者名/発表者名
      A.Fukuda, T.Sekikawa, K.Iwata, Y.Ogasawara, T.Arai, Z.F.Ezawa
    • 雑誌名

      Physica E 42

      ページ: 1046-1049

    • 査読あり
  • [学会発表] 液面電子系における閉じ込めポテンシャルがエッジマグネトプラズモン振動モードに及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      新井敏一, 山中修司, 西中川良平, 矢山英樹, 福田昭, 澤田安樹
    • 学会等名
      日本物理学会第65回年次大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      2010-03-22
  • [学会発表] 化学的手法によるグラフェンナノリボン試料作成と評価2010

    • 著者名/発表者名
      西中川良平, 新井敏一, 寺嶋孝仁, 福田昭, 澤田安樹
    • 学会等名
      日本物理学会第65回年次大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      2010-03-20
  • [学会発表] ヘリウム液面電子閉じ込めポテンシャルとエッジマグネトプラズモン共鳴線幅の関係2009

    • 著者名/発表者名
      新井敏一, 山中修司, 磯山総一郎, 西中川良平, 矢山英樹, 福田昭, 澤
    • 学会等名
      日本物理学会2009年秋季大会
    • 発表場所
      熊本大学黒髪キャンパス
    • 年月日
      2009-09-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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