スピン格子結合系の機能制御と臨界現象

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21540343
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 物性Ⅱ
• 研究機関: 芝浦工業大学
• 研究代表者: 中村 統太 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (50280871)
• 連携研究者: 西脇 洋一 芝浦工業大学, 工学部, 助教 (70439818)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 磁性

研究概要

新たな磁気・電気デバイスへの応用が期待されている磁気誘電体という物質群があります。本研究では、磁気誘電体に対する理論模型を構築し、磁場や温度による秩序状態の変化を機能制御の観点から計算機シミュレーションにより研究しました。詳細な磁場と温度の相図が得られ、実験未確認の新たな秩序相の予言まで行いました。また、臨界現象を解析する全く新しいスケーリング法の開発も達成することができました。

研究成果

• [雑誌論文] Magnetoelectric transitions of a distorted triangular-lattice antiferromagnet in a magnetic field (2011)
  • 著者名/発表者名: Tota Nakamura
  • 雑誌名: Physical ReviewB 巻: B84 ページ: 054429-1-054429-8
  • DOI: DOI:10.1103/PhysRevB.84.054429
• [雑誌論文] High-Field Magnetization of Distorted Triangular Lattice Antiferromagnet RbCoBr3 (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoichi Nishiwaki, Masashi Tokunaga, Tota Nakamura, Norikazu Todoroki, and Tetsuya Kato
  • 雑誌名: Journal of Physical Society of Japan 巻: 79 ページ: 084707-1-084707-4
  • DOI: DOI:10.1143/JPSJ.79.084707
• [雑誌論文] Nonequilibrium dynamic correlation-length scaling method (2010)
  • 著者名/発表者名: Tota Nakamura
  • 雑誌名: Physical Review 巻: B82 ページ: 014427-1-014427-7
  • DOI: DOI:10.1103/PhysRevB.82.014427
• [学会発表] 3次元イジングスピングラス模型の臨界線 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中村統太
  • 学会等名: 日本物理学会2011秋季大会
  • 発表場所: 富山大学
  • 年月日: 2011-09-21
• [学会発表] 3次元イジングスピングラスの動的相関長スケーリング (2011)
  • 著者名/発表者名: 中村統太
  • 学会等名: 日本物理学会第66回年次大会
  • 発表場所: 新潟大学
  • 年月日: 2011-03-25
• [学会発表] RbCoBr3の磁場中逐次相転移のシミュレーション (2010)
  • 著者名/発表者名: 中村統太
  • 学会等名: 日本物理学会第65回年次大会
  • 発表場所: 岡山大学津島キャンパス
  • 年月日: 2010-03-23